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乙女ゲーム(携帯 PC DS PSP)のプレイ日記です。 文末に「瑛君とののの物語」というお話も掲載中。 気が向いた時、思ったことを綴っていこうかな~って思ってます。 だからきっと更新も話題もバラバラになると思います。 こんなブログですが温かく見守って下さい! *ネタばれ、セルフありです!
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 本当は1ページに収めたかったのですが
文字オーバーということで、2ページ目に続きを載せました。
よろしければ、続きをお読みくださいね!
 
 
 
 
 
==================================
【瑛君とののの物語】
佐伯瑛誕生日企画:もうひとつのSTORY~20年目の奇跡~
 
 
ののは慌てて振り返った。
そこには、すらっと背の高い、こんがり日焼けした肌にアッシュ色の長めの髪。
切れ長の目に、すらっした鼻、整った薄めの唇の男性がたっていた。
 
「どうして黙ってるの?」
 
「えーと、あの・・・わたし。」
 
「・・・。」
 
その男性=佐伯はののをじっと見つめていた。
 
数秒の出来事だったのに、ののにはとてつもなく長い時間に感じられ
頭の中は、現実が把握できなくて混乱状態なのに、見つめられているという
恥ずかしさで、完全にパニック状態に陥っていた。
 
「ご、ごめんなさい!勝手に入ってしまって・・・」
 
どうでも良い言葉が口から発せられる。
 
「別に。ここ、誰が入ってもいいはずだし、俺の所有物じゃないから。」
 
「あ・・・そうなの?」
 
「お前、ここで何してるの?」
 
「えーと、今日、会社を休んだから、
ちょっと散歩にでも行こうかな・・・って思って。」
 
「ふーん、お前、散歩にわざわざこんなところに来たわけ?」
 
「うっ・・・変だよね。」
 
「多分。会社サボってまで来るようなところじゃないだろ?」
 
「サボってないよ・・・」
 
「ばーか、ばればれ。
普通の会社員だったらこんなとこわざわざ休暇取ってこねえだろ。
さぼった時に何となく来る決まってる。」
 
「そっか・・・」
 
ののは、最初話し掛けられた言葉が、懐かしいフレーズを辿ったので
「もしかしたら・・・」と思っていたが
今の現実的な会話のやりとりで「そんなわけはない」という思いに傾き、
どにかくここから逃げ出したい衝動に駆られていた。
 
(どーしよう、もうここから離れたい!この人誰なんだろ?)
 
「・・・。」
 
「あの、ごめんなさい!
私、用事を思い出したので、これで失礼します!」
 
とにかく、ここから離れたい一心で鞄を持って駆け出そうとした。
 
「おい!」
 
「はい?」
 
「これ、忘れ物じゃない?」
 
ののが振り返ると、買ってきたケーキの箱を差し出されていた。
 
「あっ・・・ごめんなさい。忘れ物です・・・」
 
そう言って、ケーキの箱に手を伸ばすと、佐伯は
突然、その手を掴み自分のほうへと引き寄せた。
 
「お前、人魚だろ?」
 
「えっ?」
 
ののの脳裏に、先ほど、自分の考えからかき消した懐かしいフレーズがまた、蘇ってきた。
(やっぱり、この人、もしかして???)
 
ののと佐伯は、暫くの間、お互いの顔を見つめていた。
 
もうひと引きされれば、口付けしそうな距離間に気付いたののは
慌てて、手を引き抜こうとした。
 
しかし、その手をまたグイッと引かれ、ののは、一歩も動けなくなった。
 
「まだ、思い出さない?」
 
「・・・。」
 
「柊ののさんでしょ?」
 
「何で、私の名前を知ってるの?」
 
佐伯は、掴んでいた手を、ゆっくりと緩めると、ニコリと笑って言った。
 
「だって、俺、お前のこと見つけるって約束しただろ?」
 
ののは、その言葉を聞いて、驚きよりも、何故だか、懐かしい、嬉しい気持ちになり
見開いた大きな瞳から、ポロポロと涙が溢れ出てきた。
 
「あなたは、あの時の?」
 
「そうだよ。」
 
すると、佐伯は、もう一度、ののの手を軽く引き寄せ、
ゆっくりと顔を近づけてきた。
 
ののは、魔法にかかったように身動きできずに、佐伯から目を離すことができなかった。
 
ののの唇に、暖かい柔らかな感触がしたかと思うと、それはすぐに離れてしまった。
 
「俺、お前にこうしてキスしたよね。」
 
「う、うん。そうだったね。」
 
「その後のことは、憶えてる?」
 
ののは、どんどん溢れてくる涙を抑えることができなかった。
次々溢れる涙を、佐伯が優しく暖かい大きな手で、ぬぐって
ただただ首を縦にふることしかできないののに優しく言葉をかける。
 
「なぁ、そんなに泣くなよ。俺はずっと憶えてたよ。
お前も約束してくれたんだよな。
20年後の今日、お祝いしてくれるって・・・」
 
そうして、あの時ののが渡した、ミッキーのキーホルダーをポケットから取り出すと
ののの目の前でゆらゆらと揺らせて見せた。
ミッキーがののにほほ笑んでいるように見えた。
 
「だから・・・わたし、今日、ここに来たの。」
 
「そっか・・・ホントに来てくれたんだ。」
 
佐伯はケーキの箱を指差して言った。
 
「これ、もしかして俺のかな?」
 
「うん、そうだよ、美味しいんだよ、そのケーキ。私の友人が作ったの。」
 
「そうか。嬉しいな・・・サンキュ。後でゆっくり食べようぜ・・・」
 
佐伯は、ケーキの箱を棚の上に上げると、空いたその手を
ののの背中に回し、掴んでいた手をもう一度引き寄せて優しく抱きしめた。
 
ののは、暖かな佐伯の温もりに包まれて、ふっと力が抜けていった。
それに気付いた佐伯は、今度はギュとののを強く抱きしめた。
 
「お前さ、こんな出会い信じる?」
 
「・・・うん。」
 
「俺が、ずっとお前を探して、お前を待ってたこと信じる?」
 
「・・・うん。だって、私もあなたのこと、ずっと忘れられずにいたんだもの・・・。」
 
「長かったぞ。20年・・・。」
 
「そうだね・・・。」
 
ののは、初めて、佐伯の腕のなかで微笑んでいた。
 
「あっ、お前、今、笑ったな?」
 
「だって・・・こんな奇跡みたいなこと起こるなんて、信じられないんだもん。」
 
「どれ?お前の笑顔、見せてくれる?」
 
佐伯は、両手でののの頬をそっと包み込み、ののの顔をじっと見た。
 
「よし、笑ってみろ。」
 
ののは、満面の笑顔を佐伯に向けると、また、涙が溢れ出てきた。
「いい、笑顔だな。泣き虫なのは、あの頃からか?」
 
「だって、止まんない・・・」
 
「わかった、じゃー止めてやるから・・・」
 
佐伯はののの頬に細い長い指を滑らせると、
顎に指を添えてののの顔を振り向かせた。
うなじに手を回し、しっかりとののの顔を固定させて唇を寄せてきた。
 
「んっ・・・」
 
佐伯の唇が軽く触れる。
 
一呼吸した後、佐伯は強く唇を押しつけると、
滑らかに味わうように何度も何度も繰り返し唇への愛撫を続けた。
 
ののが小さく吐息をもらすと、その隙間から佐伯の舌がするりと滑りこんできた。
そのままゆっくりと押し入ると深くののを味わっていく。
 
ののの体が震えた。
ののはどんどん遠ざかろうとする意識を何とか維持するのが精一杯だった。
体の力が抜け、立っていられなくなってくる。
 
そんなののを一度、ぐっと支えたあと、少しだけ、その力を緩めると
大きな両手でののの両頬を包んだ。
そしてもう一度、今度は優しく口づけした。
          
           ・
           ・
 
長い長い口付けの後、二人は、海の見えるバルコニーのほうに出た。
茜色に染まった空、太陽の光が海に差込み反射してキラキラ光っている。
大きな太陽が海から見える山の向こう側に沈もうとしていた。
 
「あっ、この景色・・・」
 
「ああ、あの時と一緒だ。」
 
沈んでいく太陽をみながら、ののは、ある言葉が頭に浮かんだ。
 
「ねぇ、ふたりは逢えたんだよね・・・」
 
「ん?」
 
「きっと逢えたよね・・・」
 
「ああ。そうだろうな。だって、俺とお前、こうやって逢えたじゃないか。」
 
佐伯はののの肩に手を掛けると、自分のほうへ引き寄せた。
 
「何だか、夢を見てるみたい・・・。
だって私、今朝、幼いあなたと私の夢を見たばかりだもん。
こんなふうに続きがあるなんて、信じられない。」
 
「ハハハ、チョップしてやろーかー?」
 
「遠慮しときます。
「・・・そうだ、ひとつ教えて欲しいことがあるの。」
 
「ん?何?」
 
「あなたの名前、聞いてなかった。昔も今も・・・」
 
「ああ、そうだったっけ?
俺は、佐伯瑛。名前については特に感想はなし。」
 
「何、それ?フフフ。」
 
「瑛って呼んでくれればいいよ。のの。」
 
「そうそう、瑛君は何で私の名前知ってたの?」
 
「俺、魔法使いだから・・・だからこんな奇跡も起こせるんだ。」
 
そう言って佐伯はののの額を人差し指でこついた。
 
「もう、ふざけちゃって!真面目に聞いてるんだけど。」
 
「わかったわかった、そんなむくれるな。
俺のじいちゃん、サテンのマスターやっててさ。
あーじいちゃん、憶えてるか?
ここで、お前に、可愛そうな若者と人魚の話を聞かせてくれてた人だ。
この町のことや町周辺のこと詳しくてさ。
おまえの親父とお袋のこと知ってて、それからお前の名前も聞いてもらったんだ。」
 
「そうだったの。」
 
「あの、おじいちゃん元気?」
 
「いや、3年前に天国へさっさといっちまったよ。
もう一度、珊瑚礁開ける約束したのに、間に合わなかった・・・」
 
「そっか。逢いたかったな・・・もう一度。」
 
目の前にあった大きな太陽はすっかりと海の向こうの山に沈んでしまって
辺りはだんだんと薄暗くなってきた。
 
「そうだ!私、瑛君に誕生日のプレゼント持ってきたんだ。」
 
「さっきのケーキか?」
 
「うん、それもそうなんだけど。他にもあるんだ。」
 
「よし、じゃー今から、ケーキを食べようか。
美味しいコーヒー煎れてやる。」
 
「うん!」
 
「行くぞ。」
 
佐伯は、ののの手を取って、歩き出した。
絵が飾ってある部屋で鞄とケーキの箱を持つと、
今度は佐伯の腕を取って歩き出した。
 
二人は灯台の入り口のドアを開けて外に出ると、
海岸通り沿いの道を、少し下って行った。
 
夕日がすっかり沈んでしまった空は、今度は無数の星達が
キラキラと輝きだしていた。
 
対照的に海は行き交う船が放っている光以外は、漆黒の世界が広がりかけていた。
時々、二人の間を、抜けていく潮風も少しだけヒンヤリとして
肌寒く感じるようになってきた。
 
しばらく、歩いて辿り着いたところは、
少し、古ぼけた、でも、とても暖かい感じのする建物だった。
 
玄関の扉の上に「喫茶・珊瑚礁」と書かれたプレートが掲げられていた。
ののが、そのプレートをまじまじと見ながら佐伯に聞いた。
 
「ここは?珊瑚礁っていうお店?」
 
「そう。俺が、高校3年生の冬までやってたんだけど
その後閉めちゃったんだ。
俺のじいちゃんが、やってたんだけど、もう、そのころ高齢でさ。
俺も手伝ってたんだけど、限界がきて、たたんでしまったんだ。」
 
「そうだったの。」
 
「でも、俺、絶対この店、もう一度開けるんだ。
じいちゃんとも約束したし。」
 
「うん!私も応援するよ!」
 
「ああ、その言葉、忘れるなよ!・・・で、こっち。」
 
佐伯は、ののの手を引いて、珊瑚礁とは別のもうひとつの扉の前に連れて行った。
 
「ここは?」
 
「ここは、俺の家。」
 
「へぇ~。」
 
佐伯は、扉に手をかけて開けると、中に入った。
 
「どうぞ。」
 
「わぁ・・・素敵な部屋だね。」
 
「まぁな。取り合えず、その辺に座ってて。
俺、今からコーヒー煎れるから。」
 
「うん、ありがとう。」
 
ののは、フローリングの床の上に座った。
ウッドハウス風の作りの、木の暖かさを感じる部屋。
 
ゆっとくりと、部屋を見渡すと、必要最低限のものしか置かれてなくて
シンプルな感じがまた、佐伯らしさを出しているんだろうなと思った。
 
「ははは・・・お前、なに、ジロジロ人の部屋見てんだよ!」
 
佐伯が、大き目のマグカップにコーヒーを入れてを両手に持って歩いてきた。
 
「あっ、ごめんなさい。
男の人の部屋ってあんまり入ったことないから珍しくてつい・・・」
 
すると、コーヒーの香ばしい香りが、どこからか漂ってきて部屋を包み込んだ。
 
「あ・・良い匂い・・・」
 
「だろ。これは珊瑚礁スペシャルって言って、俺がマメを調合して作った
オリジナルコーヒーなんだ、お前、わかるかな?」
 
「大丈夫!これでもコーヒーは通なんだよ。」
 
「そうか、じゃーほら、これ、飲んでみろよ。」
 
「うん。」
 
ののは手渡された、マグカップを受け取ると、まず、カップに鼻を近づけて
香りを楽しんだあと、そっとカップに口を付けてコーヒーを飲んだ。
 
「あっ、おいしい・・・」
 
「お前にも、わかるか?この美味しさ。」
 
「うん、まろやかなんだけど、アクセントが効いてる味だよね。」
 
「ハハハ、まぁ、合格だな。」
 
「あっ、そうそう、これ!」
 
ののは慌てて思い出したように、ケーキの箱を手に取った。
 
「ああ、そうだったな。ちょっと待ってて。ナイフ持ってくるから。」
 
佐伯は、奥のキッチンに行って、ナイフとお皿とフォークを持ってきた。
ののはケーキの上にろうそくをたてて、火を付けた。
 
「おっ、いいな~ちょっと電気消すぞ。」
 
「うん!それの方が、フインキ出るもんね。」
 
ぱちんと照明を落とす音が聞こえて、真っ暗になったかと思うと、
ろうそくの明かりと、海岸側にある大きな窓から月明かりが入ってきて
部屋がぼんやりと明るくなった。
 
「お誕生日、おめでとう!佐伯君!」
 
「瑛でいいよ。」
 
「えーと、瑛・・・君。」
 
「まぁ、いいか。」
 
「そうだ・・・瑛君って今日でいくつになるの?」
 
「25歳」
 
「へっ?」
 
「何だよーすっとんきょんな声出して。そんなに若いかあ?俺?」
 
「ち、違うよ、その逆。
あんまり堂々としてるからてっきり年上だと思ってた。
そうか・・・同級生だったんだ」
 
「ってことは・・・お前も25歳なのか?」
「そうそう、4月生まれ。」
 
「マジかよ、上なんだ。お前、小さい時チビだったろ?
だから、絶対下だと思ってたのに。」
 
「チビと歳は関係ないでしょ?」
 
「まあな・・・。」
「ねぇ、ケーキ食べようよ。これ本当に美味しいんだから。」
 
「お前の友達が作ったやつだったな?」
 
「そうそう、フランスに留学してたし、腕のいいパテシエなんだから。
さぁ、早く、このろうそく、吹き消して。」
 
「その前に・・・」
 
佐伯は、部屋のたなから、ランタンを持ってきてロウソクで点火した。
 
「せっかくだから、これで明かりを取ろう、いいフインキだからな。」
 
「素敵・・・。」
 
佐伯は、大きく息を吸うと、一気に息を吐き出してろうそくを消した。
ののは大きな拍手をしてお祝いの言葉を投げかけた。
 
「おめでとー!!」
 
「ああ、ありがとな。よし、じゃー食うか。」
 
「じゃー私が切り分けるね!」
 
ののは、ケーキを適度な大きさに切って、佐伯に渡した。
この美味しいケーキと美味しいコーヒーの味は、忘れられないものになりそうだった。
 
ケーキを食べながら、2人は、お互いの話を、とりとめもなく思いついたまま話ていた。
突然、ののは何かを思い出したかのように言いだした。
 
「あっ!そうだ、これ・・・」
 
鞄から、奇麗にラッピングされた箱を取り出した。
 
「あの、これ、気に入ってもらえるかどうかわからないんだけど・・・。
一応、誕生日のプレゼント。
出会った頃の、瑛君をイメージして選んでみたんだけど。」
 
ののは、その箱を佐伯に渡す。
 
「サンキュ!開けるぞ。」
 
「うん。」
 
佐伯は、その箱を受け取ると、ゆっくりと包み紙を開け出した。
箱を開けて、中のものを取り出した。
 
「いいな・・・これ!」
 
「ほんと?」
 
「ああ。」
 
「良かった・・・気に入ってくれて。」
 
すると今度は、突然佐伯が立ちあがった。
 
「ちょっと、待ってて。」
 
そう言って、佐伯は、棚に飾ってあるガラスの宝石箱から何かを取り出した。
それを手にもち、ののの前までやってきた。
そして、静かに話だした。
 
「俺さ、さっき言っただろ?
いつかきっともう一度珊瑚礁を開けるんだって。
高校卒業して、世間では一流大学と言われる大学に進学して
そして、お店開くなら必要だろうと思って、経済・経営の勉強をしたんだ。
ゼミでプロジェクトチーム組んで取り組んだテーマが認められて
大学院へのオファーがかかり、そのまま経営の勉強を続けてた。
卒業時にたくさんの一流と呼ばれる企業から誘われてたんだけどさ。
俺、どうしてもお店、再開したくて、バイトしながら店の補修とかしてたんだ。
そして、やっと、再開の目途が立ったんだ。」
 
しばらく沈黙が続いた。
そして、また、佐伯が話を続けた。
 
「店を再開する時には、最高のパートナーをみつけて
そいつにこのカギで珊瑚礁を開けてもらおうと思ってたんだ。」
 
「・・・。」
 
「お前、さっき・・・。この出会いを信じる。
俺が、お前をずっと待ってたこと信じるって言ってくれたよな・・・」
 
佐伯は、ののの顔をじっと見た。
ののは、佐伯の眼に捉えられて、身動きが出来なくなった。
 
すると、佐伯は、こんな幸せそうな笑顔があるのかと思えるような顔をして
すっとそのカギをののに差し出した。
 
「お前に、このカギやるよ。
これで、俺の夢の扉を開けてくれないか・・・。」
 
「・・・」
 
「どーした?ダメなのか?」
 
「・・・」
 
ののはあまりの突然の言葉を理解することが出来ず、そのまま佐伯を
じっとみたまま動けない。
 
やっと、佐伯の言葉を自分の中に落とすと、今度は、どんどん嬉しい気持ち、
幸せな気持ちが溢れでてきて、その思いが瞳から零れ出した。
 
「バカ、お前、また・・・。」
 
「だ、だって・・・嬉し・・・過ぎて・・・」
 
嗚咽しだしたののの首に手をまわした佐伯はののを優しく抱き寄せた。
そして、抱きかかえるようにしてののを海側にある大きな窓のところに連れていく。
 
窓越しに見える海は、闇夜の中で、
無数の星が煌めき吸い込まれていくような感覚に陥ってしまう。
 
寄せては返す波の音が、耳に心地よく、懐かしい子守唄のように包み込んでくれる。
穏やかで、安堵感に満ちた気持に満たされる。
暫く、無言で窓から見える海を眺めていた。
 
「ここは俺の一番のお気に入りの場所なんだ。
海が俺を包み込んでくれるんだ。特に夜の海が一番落ち着くよ。
深夜に一人でここに座り込んで、波の音を聴いていると
まるで自分が海の中に溶け込んでいくようなんだ。
どうだ?わかるか?」
 
ののは佐伯の腕の中でただただ首を縦に振ることしかできなかった。
 
「でもな、お前に見せたいのは、この夜の海じゃないんだ。
早朝の・・・そう、朝日が昇る瞬間。
海の色が七色、いやそれ以上に、変化して色んな顔を見せてくれる。
それを見ていると、自然に元気が湧いてくる。
珊瑚礁を開けるその日には、やっぱり見たいんだ、その景色を。
だから、明日は海に出るからな・・・。」
 
「・・・うん。」
 
佐伯はもう一度ののに向き合うと正面からきちんと抱きしめた。
ののも、遠慮がちに体を佐伯に預けていく。
 
優しく壊れ物を扱うように抱きしめながら、
ののの腰に手を回し少しずつ自分の体に引き寄せた。
 
佐伯は熱くなっている自分の体に、ののの体をぴったりと密着させた。
ののは驚いて一瞬体を硬くし、体をよじって少し離れようとした。
佐伯はそれを許さなかった。
 
今度はののの腰だけではなくお尻ごと包むように一層強く自分に引き付けた。
ののは戸惑いながら佐伯を上目づかいに仰ぎ見る。
少し頬を紅潮させている顔には喜びと不安が入り混じっているようだった。
 
「解るか、のの?俺が言いたいこと・・・。」
 
密着させた体を更に更に強く押しつける。
 
「・・・・」
 
ののは拒否もせずにただ俯いている。
抱きしめていた力を少しだけ緩め、ののの顔を上向かせ、そして口づけをした。
唇が先ほど食べたケーキのせいだろうか、やけに甘く感じる。
 
「お前の唇、甘いな・・・」
 
そう囁いてから、しっかりとその味をなめとるように口づけを続けた。
そして舌で唇を開け深く口づけをすると、ののは初めて佐伯にじがみついてきた。
その反応に佐伯の理性が失われてしまった。
 
一旦、緩めた腕の力を強め、ののを自分の体にピッタリと添わせる。
唇だけでなく全てが繋がるように。
 
(やっぱり甘いな・・・。)
 
そんな思いでののを味わっていた佐伯の唇の下で、ののがかすかに吐息をもらす。
少し唇を離すと、ののがかすかに囁いた。
 
「苦しいよ・・・」
 
そのかすれた秘めやかな囁きは、更に佐伯を溺れさせるのに充分だった。
もう一度深く激しく唇を奪うとののの体の力が抜けていく。
 
佐伯は唇を離しながら、ののの体を抱き上げた。
急に抱きあげられたののは小さな悲鳴を上げる。
 
「キャ!」
 
「覚悟はできたか?」
 
                 ・
                 ・
                 ・
 
 
突然ののは、佐伯に耳元で囁かれた。
 
「おいのの、起きろ。そろそろ出かけるぞ。」
 
ののは、まどろみかけていた自分の意識を眼覚めさせて佐伯をみた。
佐伯は、どこからか、自分のスエット服を持ってきた。
 
「夏でも早朝の海は冷えるんだ。これを着て。」
 
ののはそのスエットを受け取ると、自分を巻き付けている
シーツをはぐと急いで身支度を整えた。
 
「準備はいいか?」
 
「はい。」
 
「よし!じゃー行くか。」
 
佐伯はののの手を掴み、外にでた。
 
「もうすぐ、朝日が昇る・・・俺たちの第一歩がはじまる・・・。」
 
「そうだね・・・。」
 
朝日が登り出すと、佐伯が言ったとおり、太陽の光が
海面に反射して海が七色の光でキラキラ輝いていた。
 
しばらく2人で、その海をながめていた。
朝日が、海からか完全に顔を出したのを見届けると、佐伯が言った。
 
「さぁ、じゃー次いこう。」
 
「えっ?どこへ?」
「いいから、おいで。」
 
ののの手を引いて、今度は、「喫茶・珊瑚礁」の前までやってきた。
佐伯はののの首に掛っていたカギをそっと取りののの手に握らせた。
 
「ここの鍵は、お前が最初にあけてくれ。」
 
ののは静かにうなずくと、鍵を手に取り、鍵穴に差し込んだ。
 
「カチャリ・・・」
 
ふたりはどちらからともなく顔を見合わせた。
そして優しくほほ笑んだ佐伯の顔がののに近づき、軽く口づけを落とした。
 
「これからよろしく!俺のかわいい人魚姫。」
 
「こちらこそ、よろしくおねがいします。」
 
ふたりは、鍵をはずして、お店の中に入っていった。
これから、ふたりで、物語の続きを綴っていくために・・・。
 
 
 
 
 
 
                    終わり・・・
==================================
 
後書き:
すみません、完全に私の自己満足の世界なんです。
ただのエロ小説になってしまったようですが・・・www
R17指定ぐらいまではいってしまったかしらwww
ここまで読んでくださった皆様には、何てお詫びしようかと・・・。
 
本当はSSのつもりだったのだけど
どんどん話が広がってきて、一気に書けてしまいました。
やっぱり、瑛君への想いが強いのかな?wwwえへへwww
 
瑛君の誕生日に免じて、お許しいただければ・・・と思います。
(何か、許してもらう理由になってないような?)
 
これは、誕生日企画の番外編と言うことで、本編とは全く関係ありませんよー。
ってことで、本編は今までどおり「純愛路線」で行きますからねwww
 
でも、たまにはいいよねー
こんな企画もwww
 
あっ、そうそう、またイラストを大募集しま~す。
このお話にどなたかイラスト描いてもらえませんかー?www
 
 
本当に、最後まで、読んで頂きありがとうございました。
これからも、私は、佐伯瑛一筋で生きて行きま~す!
(ウソ!ちょっと浮気するかもーwww)

拍手

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 佐伯瑛様へ
 
今年も、貴方宛にお手紙が書けるのかと思うととっても嬉しいです。
昨年の熱烈ラブレターから、もう1年が経ってしまいました。
早いものですね。
 
この1年間、ご存知の通り、私は何人か他の人を
相も変わらず「好き好き!」と言ってきましたが
どーしてだか、最後には、いつも貴方の元に戻ってしまいます。
貴方はどんな魔法を私にかけたのですか?
 
貴方のおかげで救われていることが、本当にたくさんあります。
貴方がいなかったらどうなっていただろう・・・って思うことが何回もあります。
きっと、ずっと私は、あなたを必要としてしまうんだろーなーって思う。
 
どうか、これからも私の支えとなって下さい。
すっと、私に、魔法をかけ続けて下さい。
 
どんな言葉で、この気持ちを表せるんだろう・・・って思うのだけど
最後は、いつもこの言葉に落ち付いてしまいます。
 
「ありがとう・・・。」
 
これからも、ずっと私の王子様でいて下さい。
 
「お誕生日、おめでとう!!佐伯瑛君!!」
 
 
 
追伸:今年はラブレターだけでは満足できず
とうとう妄想列車を走らせてしまいました。
本当に、ただの妄想列車なんです。
心の広ーい方のみ、お読みくださいませwww
 
 
 
 
 
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【瑛君とののの物語】
佐伯瑛誕生日企画:もうひとつのSTORY~20年目の奇跡~
 
 
 
2017年7月19日
 
ピピピーピピピーピピピー・・・
枕元で、無常な電子音が鳴り響いた。
 
ののは、寝ぼけながら、その電子音の主を探りあてて手に掴むと
恨めしそうに眺めてOFFにスイッチを切り替えた。
 
「はいはい、起きますよ。だから、もう少し、静かな音を出して・・・」
 
そういいながら、大きく伸びをひとつしてベットからゆっくりと起き出した。
 
「あーまた、朝がきちゃったんだね。」
 
ののは、身支度を整えるために洗面台に向かい、
歯を磨き、顔を洗い髪を軽くセットする。
鏡に映った、自分の顔を見つめた。
 
(でも・・・最近良くみるんだよな・・・あの夢。
どうしてなんだろう?
あんな約束、あの子が憶えてるわけないしなぁ。
でも、やけに鮮明に蘇ってくるんだよ・・・。)
 
あんな約束・・・
 
          ・
          ・ 
          ・
 
1997年7月19日
 
のの5歳の時の出来事だった。
ののたち家族は、両親の少し早い夏休みを利用して、
海の近くに住んでいる、親戚の家に遊びに来ていた。
 
海が綺麗なこの町には、海水浴目当てで毎年、夏には遊びに来ていた。
今年も、海での遊びを充分満喫したののは、もう、明日の朝、帰らなくてはいけない。
海が名残惜しくなったののは、もう一度、どうしてもあの海へ行きたかった。
 
「そうだ!お昼に泳ぎに行った時みつけたあの貝殻を拾ろいに行こう!」
 
急いで、両親の元に向かうと、息せき切って言った。
 
「ねぇ、ねぇ、お父さん、お母さん、私、さっき海に泳ぎに行った時見つけた
綺麗な貝殻があるんだけど、あれを拾ってきたいよ。
お友達のお土産にも、拾ってみたいし・・・いいよね?」
 
「そうね、夕飯まではまだ時間があるし。
もう明日には帰らないといけないから、最後に、海のお散歩のいいわね。」
 
母親の言葉に続いて父親も答えた。
「そうだな。夕暮れの海も中々良いかも知れないね。」
 
父親も母親もののの申し出を快く引き受けて、
のの達家族は、海岸を目指して歩いていた。
 
海岸に着いたののは、目の前に海が見え始めると一目散に駆け出して
砂浜に足を踏み入れると、早速お目当ての貝殻を探し始めた。
 
夢中で貝殻を探し続けていたののは、ふと気がつくと両親の姿が見えず
ひとりぼっちで海岸にたたずんでいた。
 
「え?お父さんとお母さんは?どこ?」
 
ののは、必死で両親の姿を探したが、どこにも見当たらず
とうとう、灯台のところまでやってきてしまった。
 
灯台の周りを一周すると、入り口らしき扉があった。
 
「あれ?ここは入れるのかしら・・・?」
 
ののは、心細さで一杯だったが、その扉を開けてみたいという好奇心が勝り
扉に手をかけて、中に入ってみた。
灯台の中は薄暗く、ひんやりとした空気がののを包みこんだ。
 
「あのー・・・誰かいませんか?」
 
「・・・」
 
声が反響して、くぐもった声としてののの耳に入ってきた。
(何だか、ちょっと気味が悪い・・・)
 
自分の足音が、いつになく大きな音をたてている。
 
暫く奥へと進んでいくと、壁に1枚の絵が掛かっていた。
ののは、何故だかわからないが、その絵に引き寄せられるように近づいて行った。
一歩一歩ゆっくり進んで、絵の前で立ち止まり、暫くその絵を眺めていた。
 
(これ、誰だろう?男の人がいるけど、何だか悲しそうだな・・・)
 
その絵を見入った後、さらに奥へと進んで行った。
すると、向こう側からこちら側にに差し込む一筋の光が見えた。
 
緋色の光が、薄暗さの中でひときわ鮮やかなオレンジ色を放ち
キラキラ眩しくて、凝視しているのが難しいくらいの神秘的な光だった。
 
(あれは、出口かしら?)
 
ののはゆっくりとその光が差し込むところに歩いて行った。
 
柔らかな緋色の光の中に入っていくと、何だか、暖かな空気を感じとても心地良かった。
さらに歩みをすすめると一瞬、眩しさで目の前が真っ暗になったかと思うと
目の前に、緋色よりもっと濃いオレンジ、茜色に染まった空と海が飛び込んできた。
 
「あ!?何?海?・・・」
 
ののは、ゆっくりと目と開いて、眼前に広がる景色に息を呑んだ。
 
「わーーー!すごく綺麗!」
 
水平線が解らないほど、空と海が茜色に染まって一体化している。
水面は同じく茜色に染まっている太陽の光が反射して宝石のようにキラキラ輝いている。
ののは、まるで御伽噺の世界に来たかのように思っていた。
 
「ここは、もしかしたら、絵本の世界なのかな?」
 
光が差し込んでいた出口から外に出てみると、バルコニーのようなところに出た。
綺麗で素敵な世界に魅了されたののは暫く海を見つめていた。
 
少しづつ沈んでいく太陽を見ながら、辺りが暗くなっていくのを感じたののに
今度は、言いようもない不安が襲ってきた。
 
「あっ、そうだ!私、お父さんとお母さんを探さなきゃ!」
 
そう思って、駆け出そうとしたが、どちらへ向かえばいいのかわからず
踏み込んだ左足をそのまま止めてしまった。
 
「ここは・・・どこ?どっちに行けばいいの?」
 
暫く、呆然と立ち尽くしていたが、思い出した不安な気持ちがどんどん大きくなり
ののは、その場にうずくまって泣き出してしまった。
 
「えっ、えっ、えっーん・・・お父さん、お母さん・・・怖いよ・・・」
 
すると、背後から誰かの足音が聞こえてきた。
その足音は、ののの丁度後ろで止まった。
 
「どうして泣いてるの?」
 
ののは、突然、背後から話し掛けられて、驚きのあまり声を出すことが出来なかった。
「・・・。」
 
「どうして黙ってるの?」
 
「・・・。」
 
「ねぇ、君は人魚なの?」
 
「人魚?」
ののはやっの思いで、答えた。
 
「ちゃんと口がきけるね。どうしたの?」
声の主はうずくまっているののの隣に来て、質問を続けた。
 
「お父さんもお母さんも見つからないの・・・」
 
そう答えながら、ののは恐る恐る、声の主の方を見てみた。
長めの髪がさらさらと潮風に吹かれ、日に焼けた端正な顔立ちの男の子が
ののの方を、心配そうにのぞき込んでいた。
 
(わぁ・・・かっこいい男の子・・・)
 
「そう、それは心細いね。
大丈夫、僕が一緒に探してあげるから、もう泣かないで。」
 
「うん。」
 
すると、その男の子はののに手を差し出した。
「さあ、おいで!」
 
ののは、差し出された手が何だか本当に助けてくれそうでためらい無く捕まった。
すると、男の子はののの手を引いて、出口に向かって
ののが来たルートを戻るようにして歩き出した。
 
すると、大きな絵がかかっている部屋にひとりの老人が立っていた。
老人は、壁にかかってる絵をじっと眺めていた。
 
「あっ、じいちゃん!」
 
「おや、瑛かい?また、ここにきていたんだね。」
 
「うん、そう!だってここ好きだもん!」
 
「そうか、そうか。
おや?瑛の後ろに隠れている可愛い女の子は・・・もしかして人魚姫かな?」
 
ののは、老人をみかけて思わず男の子の後ろに隠れてしまっていた。
 
「ち、違うよ、私・・・」
 
老人は、ののに優しく微笑みかけた。
「ああ。そうかい、それは残念だね。」
 
その笑顔から暖かさを感じ取ったののは警戒心がなくなり
さっき、疑問に思ったことを、口に出していた。
 
「ねぇ、おじいさん、この絵の男の人は誰なの?」
 
「この人かい?知りたいかい?」
 
「うん!」
ののが大きくうなずいた。
 
「そうか。じゃー話してあげよう。」
 
「えーまた、あの話?」
男の子が呆れたように言った。
 
「いいじゃないか。ワシはお前に話すんじゃなくて
この可愛い人魚姫のようなお嬢さんに話すんだから。」
 
「わかったよ。」
 
「じやー二人とも、こっちへおいで」
 
老人は、二人を絵の前に立たせた。
 
「昔、ここの海に住んでいた若者の話なんだがね・・・」
 
そして、可愛そうな若者と人魚の悲恋の話が始まった。
ののは、興味深く、その悲恋の話を聞いていた。
         ・
         ・
         ・
「そうして、この灯台に明かりを灯すようになったんだよ。」
老人の話がひと通り終わった。
 
「・・・」
 
ののは、子供ながらに、その悲しい悲恋の話を聞いて言葉失くしていた。
(何だか、とっても可哀そう・・・)
 
「そうだ、もうすぐ、夕日が沈む。
今が一番、綺麗な時だから、お前たち、もう一度海を見ておいで。
瑛、お前は、今日誕生日なんだからとびきり綺麗な夕日がでてることに感謝しておいで。」
 
「はい。」
「うん。」
 
ふたりは同時に返事をすると、男の子がまたののに手を差し出してきた。
 
「おいで、行こう!」
 
「うん!」
 
ののは、差し出された手をそっと掴んで海のほうへ歩いて行った。
外に出てみると、まさに大きな太陽が海から見える山の向こう側に沈もうとしていた。
 
「わーきれい・・・本当にきれいだね」
 
「だろー僕、ここの海、大好きなんだ!」
 
「私も大好き!」
 
ののは、沈んでいく太陽を見ながら、さっきからずっと気に掛かっていたことを口に出した。
 
「ねぇ、2人はまた逢えたんだよね?」
 
男の子は唐突な質問ながら、何のことなのかは直ぐに察しがついたようで、言葉を返した。
 
「それはわからないんだよ。」
 
「そんなの、かわいそう。」
 
「だって、そう言うお話なんだ。」
 
「・・・・」
 
しばらく、沈黙が続いた後、男の子は何か決心したようにこう続けた。
 
「でも、僕ならきっと見つけるよ。」
 
「本当?」
 
「うん。だから、顔を上げて?」
 
「?」
 
すると、男の子は、ののの可愛らしい唇にちょこんとキスをした。
 
「口づけだよ。この海で、また逢えるように。」
 
「・・・・」
 
ののは、何が起こったのかわからないまま、暫く、男の子を見つめていた。
 
そして、その後、何かを思い出したかのように
自分が肩から提げているポシェットの中をかさごそと探し出した。
 
そして、この前家族旅行で行ったTDLで買ってもらった20周年の記念の
ミッキーのキーホルダーを見つけて、手に取った。
そして、それを男の子に差し出した。
 
「ねぇ、これあげる!あなた今日誕生日なんだよね。」
 
「そうだけど。」
 
男の子は差し出された、キーホルダーを手に取った。
 
「これは、私からおまじない。」
 
「おまじない?」
 
「そう、あなたが私をみつけやすいように。」
 
「???」
 
「このキーホルダー見て。ここに20って書いてあるでしょ?」
 
「うん。」
 
「だから20年後の今日、ここに来るの!そうしたら、ちゃんと会えるよ。」
 
「・・・。」
 
「ここに来た私を見つけるのは、あなたの役目よ。」
 
「わかった。」
 
「フフフ・・・楽しみ。」
 
「そうだね。」
 
ふたりの髪を、心地よい潮風が揺らした。
 
 
「おーい!のの!いるのかー?」
 
灯台の入り口のほうから聞こえてきた聞き覚えのある声に、はっとして、
ののは声のするほうへ、駆けて行った。
 
「お父さん、私、ここにいるよ!」
 
「もう、ののったら、急にいなくなるから心配したのよ。」
 
「ごめんなさい、お母さん。」
 
「さぁ。もう日も暮れたから、早く帰ろう!」
 
「うん!」
 
ののは、男の子にさようならの挨拶をしようと、バルコニーに戻ったが
そこには、もう誰の姿もなかった。
 
           ・
           ・ 
           ・
 
 
 
鏡の前でののは、昔の記憶を思い返していたが、
こんなに悠長に物思いに更けっている時間が無いことを思い出した。
 
「あーーいけない!遅刻する!!」
 
慌てて、身支度をして、トーストをかじり、コーヒーを飲むと家を出た。
 
「いってきま~す!」
 
いつもの通りの朝が始まった。
 
ののは、高校卒業後、希望の大学に入り、一部上場の一流企業に就職して
女性社員としては頑張りどころの25歳になっていた。
 
特に、これをやりたい、これを目指しているという訳でもなく、
平々凡々な生活を送っていた。
仕事に関しても、当たり障り無く、何となくこなしている・・・そんなスタンスであった。
 
いつもの通りの通勤の満員電車に揺られながら会社に向かう。
目の前には、いつもの風景が流れている。
 
(はぁ・・・何だか、今日は会社行きたくないな。)
 
ののは、電車に揺られながらも、どうしても今朝から、あの夢が頭から離れてくれなくて
何度も何度も、同じシーンを頭に描いていた。
 
(だから、あんな約束、もう憶えてないって・・・)
 
体を反転させると、眼に映る風景が、外の風景から車内の風景に変化した。
視線の少し先の見覚えのある制服の女の子達に目が留まった。
耳をすますと、彼女たちの会話が聞こえてきた。
 
「ねぇねぇ、あの灯台の伝説知ってる?」
 
「そんなのあるの?」
 
「あそこに行くと、好きな人が迎えに来てくれるって!?」
 
「そんなの、ないない!」
 
「でも、何件か実績あるみたいだよ・・・」
 
そんな話が、耳に入ってきた。
(フフフ・・・そんな噂あったな・・・。
好きな人が迎えに来てくれるのか・・・一度経験したいな。)
 
目的地の駅のアナウンスが聞こえて、ののは流れに任せて電車から降りた。
 
改札口をでて、会社に向かおうと一歩を踏み出そうとすると、
足元にキーホルダーが落ちていた。
ののは、それを拾い上げてみてみた。
 
(あっ、これ・・・。)
 
それは20周年マークの入ったミニーちゃんのキーホルダーだった。
 
(フフフ・・・。私もこれ持ってたっけ?ミッキーだけど・・・。
それ、確か・・・あの子にあげたんだった。
・・・もう、あんな約束覚えてないだろうけどね。)
 
ののは、それを駅改札付近に設置してある「落し物入れ」に入れた。
 
(落とし主さん現れるといいね。)
 
そして、改札をもう一度入ると先ほど降りたホームとは反対側のホームへと歩き出した。
 
(でも・・・たまには、バカなこともやってみたいじゃない?
そんなのある訳ないけど・・・でもそれにかけてみたい気分。)
 
ののは、ホームに入ってきた電車に乗り、商店街へ向かった。
電車を降りて、改札口を出たところで、会社に電話を掛けた。
 
「お早うございます。柊です。実は・・・」
(よし、これで、心置きなくバカなことできるかな・・・)
 
ののは携帯を閉じて、商店街でウィンドウシッピングを始めた。
 
(えーと、何にしようかな?
あの子、今日誕生日なんだよね、確か。
あれぇ?あの子っていくつだったんだろ?
そんなに年は離れてないと思うんだけど・・・。
でも、もうあれから20年だし、どうなってるのかな?
意外とかっこいい子だったんだよね・・・。)
 
ののは、そんな事を、色々考えながら、
プレゼントになるようなものを探して数件をお店を見て回った。
 
3件目の雑貨屋さんに入ると、正面の棚に目に入ってきたものがあった。
ののはそれに近づき手に取った。
 
「これ、奇麗だな・・・」
 
ガラス細工の人魚の置物だった。
背後から差し込む光を浴びて、キラキラひかり、目にとまったのであった。
 
(よし、これに決めた!)
 
大切にレジに運んで、プレゼント用にラッピングしてもらった。
ののは、何だかわからないけど、とても楽しい気持ちになってきていた。
 
(うーん、後はどうしよう・・・?これだけじゃ、寂しいよね。)
 
そして次に足が向いたのは洋菓子店の「アナスタシア」
(もう開店してるかな?)
 
お店の前まで来て『営業中』の表示を見てほっとして、お店の中に入った。
「いらっしゃいませ!・・・あれ?のの?」
 
「こんにちは!はるひ!久しぶり!」
 
「なんやーのの、こんな時間にどーしたん?」
 
「うん、ちょっと今日は休暇なんだ。
商店街に買い物にきたから寄ってみた。」
 
「もう、ホント久しぶりで、うれしいわー。」
 
「フフフ・・・。」
 
はるひは、高校卒業後、お菓子の専門学校に行き、フランスへ留学。
今年の春、帰ってきて、このお店に就職してなんと、パテシエをやっている。
自分の夢を叶えてしまったのだ。
 
「そうや、あんたに連絡しようと思ってたんやけど
来月、ハリーのコンサートがあるんだけど、一緒にいかへん?
ハリー、あんたに会いたがってたし・・・」
 
「うん、いいよ!私も久し振りだし。」
 
実は、はるひとハリーは高校卒業後、暫くして付き合いだし、
もう直ぐゴールインというところまで来ている。
 
ハリーも自分の夢を実現させて、
今では、日本では、かなり知られているバンドになっていた。
コンサートのチケットを取るのが一苦労なくらいに。
 
「とこれで、あんたらはどーなってるん?」
 
「だから、井上君と私はそんなんじゃないから・・・」
 
「そんなんじゃないってゆうて、時々会っとるんやろ?」
 
「会ってるけど、ツアーでこっち方面に来た時とか
実家に戻って来た時とかについでに会ってるだけだよ。」
 
「ふ~ん、そんなふうには見えへんけどなぁ・・・」
 
井上は、現在、針谷と一緒にバンドを結成して第一線で活躍していた。
針谷に引けを取らないほどの人気者になっていた。
 
「井上君なら、私なんかより素敵な子みつけるよ。」
 
「いやいや、どー考えても、のの一筋やろ、高校時代から。
あんたもさ、そろそろ真剣に彼のこと考えたらなあかんよ。」
 
「うん、わかってるって。でもホント、井上君とはそういうのじゃないから。」
 
そう言いながらもののは、
(このまま行ったらきっと井上君と付き合って結婚するのかな~)
などと、ぼんやり考えるのであった。
 
「んで、あんた、何しに来たんやった?」
 
はるひの問いかけで、はっと我に返ると
「そうそう、私ケーキ買いにきたんだ。
えーと、すぐに持って帰れるホールケーキある?
出来れば、誕生日用で小さめのもの。」
 
「あれ?誰か誕生日なん?」
 
「ううん、ちょっとね。」
 
「何々?ちょっと怪しげやん!」
 
「そんなことないよ。」
 
「ふーん、言いたくないんか。
まぁええわ、これ以上の詮索はせーへんで。」
 
そう言うとはるひは店の奥に入っていった。
しばらくして、小さめのイチゴのショートケーキを持ってきた。
 
「今はこれしか用意できへんわ。
こんなことやったら予約入れてくれればよかったのに。」
 
ののは、見せられたケーキにとても満足していた。
 
「ううん、これで充分だよ!ありがと!」
 
「了解、ちょっと待っとって。ローソクどーする?」
 
「そうだな~適当につけといて。」
 
はるひは手際よく、ケーキを包装すると、ののに手渡した。
 
「じゃーな。また、近いうちに連絡するからな!」
 
「解った!はるひはお仕事頑張ってね!」
 
「うん、ほな、気いをつけて!」
 
ののは、お店を出て、今度は、例の灯台に向かって歩き出した。
(とりあえず、行ってみよう・・・)
 
 
海岸通沿いを暫く歩いていると、小高い丘の上に白い灯台が見えてきた。
(あそこだよね・・・何か、懐かしいな・・・)
 
ののは、立ち止まって、灯台を見上げた。
 
気温は高いのだけど、今日はからっと晴れているせいか
ののの頬を掠めて通り過ぎる潮風は心地よく感じる。
 
潮風が海の香りを運んできて、
それがまた一段と、心を海のようにゆったりとした感覚にさせていく。
 
(何だか、こんなにゆったりとした穏やかな気持ちになるの、久しぶりかも・・・
でもホント、こんなのもたまにはいいかも。さて、もう少し・・・)
 
ののは再び灯台を目指して歩き出した。
少し息が上がり、頬を紅潮させた頃、ののは灯台の扉の前に立っていた。
 
ののは灯台の扉の取ってに手を掛けて扉を開けた。
「キーキーキー・・・」
 
鈍い金属音と共に扉が開く。
ののは、ゆっくりと中に足を踏み入れた。
 
薄暗く、少しひんやりとした空気がののを包んだ。
一歩一歩ゆっくりと進んでいく。
そして見覚えのある絵画の前にやってきた。
 
(あっ・・・この絵。可愛そうな若者・・・)
 
ののは、その絵を見て、20年前に聞いた老人の話を懐かしく思い出していた。
(若者と人魚の悲しい恋の話・・・。
あの時は、よくわからなかったけど、今なら少しはわかるかな・・・)
 
暫く、その絵を眺めた後、ののはさらに奥へとすすみ向こう側から差し込む光を見つけた。
緋色の光が、薄暗さの中でひときわ鮮やかなオレンジ色を放ち
キラキラ眩しくて、凝視しているのが難しいくらいの神秘的な光だった。
 
(あの時と同じ・・・綺麗だな・・・)
 
その光のトンネルを抜けて、バルコニーがある海のほうへ抜けて出た。
茜色に染まった空と海が飛び込んできた。
 
(あの時もこうだったな・・・素敵な夕暮れ。)
 
ののは、眼前の壮大な景色に見とれてしまってそのまま身動きもせずに佇んでいた。
 
どれくらい経っただろう、突然背後から声がした。
 
「どうして泣いてるの?」
 
「えっ?」
 
 
 
 
 
                 「その2」に続く・・・
                                           
  ↓
                        teruteru719.blog.shinobi.jp/Entry/306/


================================

拍手

 先日、UPしましたブログで
2人関係のスチルがどうしても1枚取れなくて四苦八苦してたら、
とても親切で優しいお友達がすかさず教えて下さって・・・。
無事に全てのスチルを埋めることができました!

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 やったーー!!

 









で、これが、最後の1枚のスチル。

25a95216.JPG
 


( 2 )ファミリーレストランで食事
  (春・繁華街エリアで3人デートする・
         コウ友好以下&ルカ好き以上) 




 
 










ちょっと・・・ルカ君、パフェを前に、とっても可愛いスチルじゃないですか!!
(これ、何気に瑛君に見えてくるのは、私だけ???だよね
諸事情により、只今、また瑛君病発病しておりますのでwww)
 
 
フルコンプと書いたけど・・・ADVはルカ君、コウ君とも10種類で
コンプでOKなのかな?
それだけちょっと不安なんだけど・・・
ADVは知らないうちに溜まってたので
どこで取れたかとか解らないんですよね。
 
 
でもこれで、心おきなく、次の先輩コンビに行けますwww
先輩コンビと言えば・・・
そう、私が本当は一番最初にお会いしたかったぼっちゃまーでございます!
今まで、姿すら現わしてくれなくて・・・
あの艶っぽい美声も一言も聴かせてもらえず・・・
よくぞ、ここまで我慢したと、自分で自分を褒めてやりたい!
 
もう!絶対ラブラブしてやるーーー!!
 
 
 
失礼いたしました・・・。
ミニ報告でしたwww
 
あっ、そうそう【瑛君とののの物語】は後日またUPさせて頂きます。
 

拍手

 とりあえず、全く新規でもう1周、コウ兄ちゃんプレイをして
「告白ED1」をやり直してみました。
そうしたら、やはり、思った以上にスチル回収は出来ました。
これは、ルカの時もそうだったのだけど。
やっぱり、スチル集めは一人集中が良いみた。
でも、どうしても、 「2人関係」のスチルで1枚取れなくて・・・
かなり粘ったのだけど、もう、これが限界かな。
あとは、一通り、全攻略対象者をプレイしたら攻略サイトか攻略本みて取りにいこうと思います。
 
でも、もし、どんなスチルかご存知の方が見えたら教えて欲しいです。
よろしくお願いします。
だって、1枚残るのって凄く悔しいんだもん!!
 
さてこの後は、ネタばれですよ!
スル―の方は注意してね!
OK?







 
 
 
 
 
 
【ADVイベント】
 
やっぱり切ない内容が多いな・・・。
コウ兄は元々、あまり多くを語らないので
このイベントでは、胸の内がわかってホント切ないです。
特に、修学旅行、余多門高生絡みのこと、ルカトの関係など・・・
もう聴いていて涙が出てきました。
 
 
①West Beachにて
②子供たち1
③嘘でも笑える生き物
④帰り道
⑤子供たち2
⑥家族の情景?コウ
⑦弟 1
⑧弟 2
⑨サクラソウ
⑩再びWest Beachにて

 
 
 
スチル紹介

【学校関連】

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(1) (2) (3)
(4) (5) (6)
(7) (8) (9) 
(10)



 







( 1 )初登校時の初登場 (自動出現)
( 2 )上級生と話し合い(1年目5月1日 自動的に)
( 3 )校門前で余多門高生と(冬服時・下校時で「一緒に帰ろう」選択で) 
( 4 )教会のサクラソウ(夏・好き以上で) 
( 5 )余多門高生とけじめ後、公園で(3年目1月に好き以上で)
( 6 )警察に連行((5)のイベント後に自動的に発生 )
( 7 )学園演劇(好き以上で3年目文化祭で学園演劇を選択) 
( 8 )修学旅行でツーショット写真(好き以上で修学旅行で発生)
( 9 )放課後の喫茶店で(冬服時) 
(10)放課後の喫茶店で(夏服時)
 
 
 
【デート関連】

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(1) (2) (3)
(4) (5) (6)
(7) 











( 1 )プラネタリウムで兄弟の星座の神話を聴いて(春にプラネタリウムでデート・好き以上) 
( 2 )お化け屋敷で企み(8月に遊園地のお化け屋敷に入る・好き以上) 
( 3 )得意なゲーム(秋にゲームセンターでデート・普通以上) 
( 4 )苦手なスケート(スケート場でデート・好き以上)
( 5 )洞窟の中で雨宿り(海水浴に行ってビーチを選択する・好き以上) 
( 6 )ガソリンスタンドで笑顔の練習(ガソリンスタンドバイト実行中自動的に発生・友好以上) 
( 7 )West Beachのクリスマスパーティーの帰り送ってもらって自宅前で
(3年目学園クリスマスパーティの後・好き以上)

 
 
【ED関連】

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(1) (2) (3)
(4) (5) (6)












( 1 )告白 
( 2 )OKの返事後、サクラソウを渡す
( 3 )OKの返事後 
( 4 )教会でのキス
( 5 )親友告白後教室で
( 6 )エンドロール後の最終スチル
 
 
 
【2人関係】 (桜井琉夏と共通)

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(1) (2) (3) 
(4) (5) (6)
(7) (8) (9)
(10)(11)(12)











1ページ目

( 1 )ルカとコウでバイクで学校へ(1年目6月1日自動発生) 
( 2 )???
( 3 )West Beachでコウの手料理 
(春・森林公園エリアで3人デートする・ルカ友好以下&コウ好き以上) 
( 4 )コウの顔に落書き(冬にルカに部屋に招待される・ルカが好き以上) 
( 5 )ルカの女装(冬にコウに部屋に招待される・コウが好き以上)
( 6 )浜辺で花火見物(3年目の夏、花火大会に3人でデート・ルカ&コウが好き以上) 
( 7 )クラス対抗リレー(体育祭で発生 ルカとコウが友好以上・二人三脚をしない?) 
( 8 )修学旅行で抜け出してカニ三昧(修学旅行で発生) 
( 9 )ツーショット写真(文化祭・ルカとコウが友好以上で魅力パラが関係?) 
(10)学園演劇その1(3年目の文化祭でルカとコウが好き以上) 
(11)学園演劇その2(10のイベントの続き) 
(12)3人のWest Beachでのクリスマス
(3年目学園でのクリスマスパーティ後West Beachに行って・ルカかコウが好き以上) 


1dccae9b.JPG

(1) (2) (3)
(4) (5)













2ページ目
(13)コウが爆発、揉め状態勃発
(10月以降コウが三角関係崩壊させる・West Beachで冬服時) 
(14)コウが爆発、揉め状態勃発
(6月~9月コウが三角関係崩壊させる・West Beachで夏服時)
(15)ルカが爆発、揉め状態勃発
(10月以降ルカが三角関係崩壊させる・学校教室で冬服時)
(16)ルカが爆発、揉め状態勃発
(6月~9月ルカが三角関係崩壊させる・学校教室で夏服時)
(17)卒業式後3人で(三人ED2の最後に発生)
 
 
これで、一通り終わったので、ルカ&コウの攻略は一旦終わります。
次は待ちに待った、ぼっとちゃまに行きま~すwww
 
 


 
 
 
 
 
====================================
【瑛君とののの物語】
 
 
《241回目》
 
「お気持ちは嬉しいのですが、あいにくその日は大事な予定がありまして。
そちらを変更することは出来ないので、今回はご一緒することはできません。
申し訳ありません。」そう言って、頭を下げた。
 
そして続けて
「その代わりになるかどうかはわかりませんが
今日は、ホワイトデーに贈り物を下さった方々に心をこめてオリジナルケーキを作りました。
これを、お礼としてお召し上がり下さい。」
 
くるみは少し考えてこう言った。
「わかったわ。
今は、一度引いてあげる。
でも、私、諦めないから・・・。
だって、なんのためにあんなに苦労してチケット取ったのか
わざわざ、届けに来たのかわからないから。」
 
佐伯は何か言いたげだったが、ぐっとこらえて言葉を飲み込んでいるようだった。
 
「何度、お話されても、ご期待には添えないかと思いますが・・・。
とりあえず、今日は、ごゆっくりコーヒーとケーキーをお楽しみ下さい。
では、失礼します。」
 
「・・・。」
 
佐伯は、もう一度、丁寧に頭を下げて厨房に戻っていった。
(ったく、あいつ、いい加減にしろよな・・・。
しかし俺って以外に我慢強かったんだな)
 
厨房に戻った佐伯の目に、奥の台に散乱している折りかけのナプキンが飛び込んできた。
それと同時に先ほど、店から出て行ったののの後ろ姿が脳裏に思い浮かんできた。
くるみとのやり取りが一段落した後、少し冷静さを取り戻した佐伯は
散乱しているナプキンを一枚一枚手にとりながら、今日1日の自分の行動を振り返っていた。
 
「やっぱ、ちょっとまずいよな・・・。」
 
机に置き去りにされているものを片付けながら、
ののの瞳から流れ落ちた涙を今度は思い浮かべていた。
 
「俺、何であんな態度取ったんだろう・・・。」
 
綺麗に片付いた机を見つめて、大きな溜息をひとつついた。
 
「はぁ~あいつ許してくれるだろうか・・・。」
 
 
 
 
(何が酷いんだよ?お前だって、人のこと言えるのか?今日の、お前の態度は、最低だぞ!)
 
珊瑚礁の扉を開けて、家路に着いたののは、佐伯が放った言葉を繰り返し反復していた。
 
(私、今日、そんなに酷いこと、瑛君にしたのかな?)
 
朝から起こった学校での出来事を思い返しながら、
ののは自分の非を見出そうとしていた。
 
(でも・・・ホワイトデーのお返しを無下に断るわけにはいかないし。
プレゼントもらうのに、そっけない態度も取れないし。
長く話し込んでいたのが悪いのかしら・・・。
 
でも、それだったら、そんな事言い出したら・・・私なんかよりも、瑛君のほうが・・・
だって、あっちは、毎日、取り巻きの女の子に囲まれて
色んなものもらったり、お話したりしてるんだよ。
 
私なんて、1年で数回あるかないかなのに・・・何でこんなに攻められなきゃいけないの?
・・・私の考えどこかおかしい?)
 
ののは、堂々巡りの自問自答を繰り返しながら家に着いた。
(ふぅ~やっと家についたよ・・・)
 
「ただいま~」
 
玄関を開けて、家に入ると、1階のリビングには寄らず2階の自分の部屋に向った。
鞄を机の上に放り投げると、そのまま重く感じる体をベットに横たえた。
そして、天井を見ながら大きな溜息をついた。
 
「はぁ~疲れたな・・・。
こんな調子で、来週、瑛君、一緒に出かけてくれるのかな?
何だか、明日から学校で顔合わすのもちょっと気まずい感じするんだけど・・・
何とかなるのかな~?私の考え過ぎなのかな~?」
 
 
 
 
 
 
 
 
                     続く・・・
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拍手

 またまた1週間のご無沙汰で~す。
どうもGS3は週末集中してプレイするのでこのペースになってしまうんですよね。
 
さて、ルカ王子を堪能したので、次、コウ兄集中でプレイ開始しました。
 
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ってことで、取りあえずはENDは全てみることが出来ました!
 
コウ兄は・・・うーーん、兎に角、人に気を遣う優しい人だなーって思いました。
見た目があんなだから(WWW)絶対誤解されるだろうけどね。
でも、もしかしたら、そんな自分を隠す為に、あんな見た目なのかな・・・とも思った。
 
ルカのことを本当に大事にしてて、大好きで。
普通、物心ついてから、ある日突然、わけのわからない子を
(従兄らしいから面識はあったんだろうけど・・・)
「今日から、あなたの弟よ」って言われて
「はい、そうですか」って素直に受け入れられるかなぁ?
本当の兄弟でも、小学生時代なんて、反発しあってるのに・・・。
 
それなのに、「俺が、ルカのことは守ってやらなきゃ」なんて思って大事にして。
「こんな小学生いるんだー」って感心してしまった。
それだけ、心が広いっていうことはもちろんなんだけど
やっぱり、そうすることで、「兄」としての威厳を保ちたかった、
そうしていないと、ルカに負けそうだった・・・そんな思いもあるように
プレイをしてて感じました。
ルカを守ることで、複雑な環境、複雑な思いと向き合ってバランスを取っているように思えました。
 
ルカは自分が何に関してもコウ兄を超えてしまう才能を持っていることに
気付きながら、超えないように、気を遣っていたけれど
コウ兄はコウ兄で、そのことに気付いていた。
ルカが自分より、何でもできてしまうこと、それを隠していること。
それでも、そんな素振りは全く見せずに、兄としてのスタンスを守っていた。
そして、いつか、自分を超えて、ルカは一人で歩いていくだろうってことも
覚悟して、それまでは自分が見守ってやろうって。
 
もうね、このふたりをみてると、本当に、お互いを思い合っていて
その思いがひしひしと伝わってくるから、どんな出来事も切なく感じました。
どんな出来事も根底には、お互いの思いやりが感じられて。
 
ただひとつだけ残念に思ったことは。
余多門高生と揉めて、警察沙汰になった時、ルカに仕業だと思ってしまったこと。
これは、ルカにとってはとても辛かったにじゃないかな。
ちょっとルカ側に心がいっているので、この時のルカの気持ち考えると非常に辛く思います。
ルカももう子供じゃないんだから、きっとその辺は心得てたと思うのに
コウ兄が信じ切れなかったことが、残念で・・・
 
このふたり、今後は、別々の道を歩いて行くのだろうけど
きっと死ぬまで、お互いのこと想い合っていくんだと思います。
本当の兄弟以上の関係なんじゃないでしょうか?
バンビの立場からみると、とっても羨ましいし、ちょっと嫉妬しちゃいます。
だって、絶対に、踏みこめない世界があるもの、このふたりにはwww
 
 
では、この後、恒例(?)のネタばれ記事になりますよ。
だから、知りたくない人はスル―してね!
OK?











 
 
【告白ED1】
 
私は、やはり、このEDが一番好きです。
やっと自分の気持ちに自分で気付いて正直に行動して気持ちを打ち明けてくれたからね。
 
私、サクラソウの伝説を一番信じていたのはコウ兄かなって思うんだ。
だって、じゃなきゃ「せめてもの罪み滅ぼし」なんて言葉でてこないもの。
そんな伝説信じたくなくて、教会のサクラソウ引っこ抜いてしまったことを
ずーーーと気にしてて、それで1輪だけ咲いてるのみつけて
大事に育てていたわけでしょ。
育てることで、サクラソウを引きちぎってしまった罪を償って、
そしてその伝説にあやかりたいと思った。
きっと、その伝説を心から信じたかったんだと思うよ。
 
そして、「恋愛について」質問した数日後のデートの帰りに自宅前で
何だか意味深な発言があったけど、この答えがここにありましたね。
 
「お前が、いなくなってそのままだったらそれでよかった。
でも、また会ってしまった。
子供の頃には戻れない。
いや、違う、俺はあの頃からずっとお前が好きだった。
ルカもお前もそして自分も騙してた。」
 
そんな告白の言葉がありました。
きっと、「妹」という殻をかけて自分の気持ちを誤魔化していたけれど
実は子供の頃からずっと好きだった気持ちを自覚したんでしょうね。
だから、あの、何とも、切ないデート帰りの発言になったんだろーな。
 
これからは、素直に、自分の「バンビが好き」という気持ちと向き合って
誰に遠慮することなく、彼女を愛してあげて欲しいな~って思いました。
 
 
そうそう、大接近モードの6番目の最後にセリフ
「ほら、こっちこいよ・・・」にドキドキしてしまいましたーwww
だって、コウ兄の大接近モードの自宅前のセリフ、すっと怒ってばっかだったからねーwww
この言葉が妙に甘く聴こえたわwww
 
 
 
 
【告白ED2】
 
揉め状態(ウェストビーチの方)に入る時のルカの言葉が凄く切なくて。
ルカがコウ兄を本気にさせるために言ってるって解るから、余計に・・・。
ケンカしてるんだけど、何だか内容はやっぱりお互い思い合ってるんだよね。
いっそのこと、2人の前から姿を消してしまいたいくらいでしたよ。
切なくて、辛くて・・・。
 
そして、自分の気持ちを誤魔化してきたことも言ってましたね。
 
」兄貴ずらしてそれでいいと、それがいいんだと思ってきた。
ルカは俺が守ってやるんだと。
でも、本当に支えられていたのは俺の方だった。
あいつは強い、それに気付かないふりをしてた。」
 
誤魔化しの気持ちがルカとバンビを傷付けていたんだと気付き
そして自分の気持ちを素直に打ち明けてくれました。
 
ルカの「ふたりを何とかしなきゃ」って気持ちが伝わってきて
何とも、切ないEDに聴こえました。
 
 
《攻略のヒント》
 
ルカ王子のところで、「揉め状態を起こして」と書きましたが
どうも、揉め状態なしでもこのED見れるようなんですよね。
 
で今回、私、凄く苦労したんですよ、揉め状態解消に。
と言うのも、ルカ王子の2周目(最短で好き状態に持っていく)のデータを
利用したので、揉め状態突入時、ルカ王子がときめきの赤ハートパカパカ状態で
コウ兄が好きの親密度半分以下だったのね。
で、最後、何とかルカ王子側のハートとプライドは消したんだけど
コウ兄ちゃんのプライドのひとコマがどうしても消えてくれない。
ゲージを調整する選択肢が出てこなくなって・・・
で、やっと最後、選択肢が出てきた時が
ルカ王子、ときめきのピンクハートで親密度も少し落ちた状態
コウ兄、ときめきになって赤ハートパカパカ状態でした。
だから、本命の方が、好感度と親密度のどちらか、あるいは両方が
上まらなくてはならないのかな・・・と。
この二つが凄く関係してるよに思いました。
 

 
 
【三人ED1】【三人ED2】
 
ルカ王子の記事を見て下さい。


 
 
【親友告白ED】
 
うーーん、やっぱり切ないのは相変わらずなんだけど
ルカに比べると、やっぱり、自分の思いをぶちまけるってことをぜずに
どこかでブレーキかけて、言葉の端々に素直な思いが顔を出すという感じなんです。
しかも、言葉自体が少ないし・・・。
ルカの方が、切なさはあったかな。
 
では、印象に残っている言葉を紹介。
 
 
『男女の友情ってあるとおもう?』
 
さあな、どうだろうな。
まぁ、ガキの頃よりはややこしいみてえだな。
最近な、ガキの頃を思い出す。
俺とお前とルカ3人で何も考えないで日が暮れるまで遊んでた。
あの頃は、こんな日がくるなんて考えもしなかった。
いつまでも、ガキのままじゃねぇってわかりきってたのにな。
 
 
『男の人って何考えてるか解らなくなる・・・』
 
本気で惚れてるなら、奴のこととことん信じてやれ。
「でも・・・」じゃねぇ。
ちょっとやそっとで揺れるんじゃねえよ。
お前までそんなじゃ、俺は・・・。何でもねぇ・・・。
 
 
『片想いって辛いよね・・・』
 
お前の口からそんなセリフ聞かされたくねぇ。
謝んな、テメェの器の小ささに舌打ちしただけだ。
 
 
『キスってどう思う?』
 
俺がやめろって言ったらやめるのか?
じゃーやめちまえ。
ついでにそんなに浮ついてるんなら・・・
 
 
『ドキドキする時って?』
 
そんなこと・・・今の俺に考えさせないでくれ、頼む。
 
 
『スキンシップについて』
 
あんまり刺激するな、相手も男だからな、気をつけろ。
万が一、相手が妙な気起こしやがっても俺は一緒にいてやれないから。
だからな、ほどほどにしとけ。
 
 
それからこれは、多分、親友の振りが出来なくなった時の言葉だったと思うんだけど
「なぁ、俺は汚ねぇことしてると思うか?
でもな、俺は自分で自分が嫌になった。
もうこんなのは辞めだ、自分を誤魔化すのは。」
これも、かなり胸にずしりときたセリフだったです。
 
そして、告白の言葉。
「俺はな、ずっと嘘ついてた。
お前からあいつのこと聞いた時、えらそうなこと言ったな。
あの時は本気のつもりだった。
でもあれは結局全部嘘になってしまった、
俺にとってお前は妹みたいなもんだとガキの頃は思った。
それはそのまま、今でも変わらないって、そう思い込もうとした。
いや、その頃から自分を騙してたのかもしれねぇ。
もう嘘はつけねえよ・・・。」
 
そして「あんなやつはやめろ!」とコウ兄にしては大胆発言www
これ、もうやけ気味?!
だって、バンビの「はい」って返事に
 
「待て、わけがわからない、考えさせろ。
つまり・・・俺でいいのか?
そうか・・・なるほどな・・・俺は、どうすりゃいい?」
って、思いっきりうろたえてるもの。
まさか、OKの返事がもらえるとは思っていなかったんだろうね。
 
コウ兄はもう少し、バンビに愛されてる自分に自信を待って欲しいな。
遠慮しすぎwww
 
 
 
【親友ED】
 
応援してくれたのに、教会でルカに会えなかったバンビに対して
 
「あのバカ・・・ちょっと待ってろ、とっ捕まえてくる。
大体、お前もお前だぞ。
あのバカは首根っこを押さえてギュウギュウ言わせねぇとすぐ逃げやがる。
肝心なことなら尚更な。
そんなことは、お前もよく知ってんだろうが?
はぁ・・・まったくどこまで世話掛けんだ。
情けねぇ顔すんな。俺の妹分だろうが。
よし、ほら、行くぞ。ルカのバカとっつかまえんだよ。」
 
って、ひたすら応援の姿勢を崩さない。
もし、これが、本当の誤魔化しのないコウ兄の言葉なら
このEDが一番好きかも・・・。
やっぱり、ルカとバンビの頼れる兄ちゃんであって欲しいから・・・。
 
 
 
 
さて、一応、EDは全て見たのですが
告白ED1をルカの親友告白EDの時にみたのでスチルは取れてないんですよね。
ルカの時もそうだったのですが、スチル狙いは、やはり
じっくり一人に集中している方が、取れそうなんですよね。
だから、もう一周、コウ兄一筋でプレイして出来るだけスチルを集めてみようと思います。
恐らく、全部は無理だろうけどねwww
頑張ってみま~す!!
 
 
 
 
 
 
 
 
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【瑛君とののの物語】
 
《240回目》
 
その後ろ姿を見送った佐伯は、さっきトレーに乗せ掛けたケーキを取り
煎れたてのコーヒーと共に、くるみの元に運んだ。
 
「お待たせしました。珊瑚礁ブレンドです。
それから、こちらは本日限定のホワイトデーのケーキです。
先月、おいしいチョコをいただきましたのでそのお礼です。
どうぞ、お召し上がり下さい。」
 
「わー嬉しい!ありがとー!」
 
「喜んで頂けて何よりです。では、ごゆっくり・・・」
 
佐伯は、さっさと、その場を離れようとしたが、
その様子に目ざとく気付いたくるみは間髪入れずに話し出した。
 
「ちょっと待って、瑛君。私、話があるって言ったでしょ?」
 
「そうでしたか?」
 
「もう、そうやってすぐにはぐらかす・・・」
 
「では、申し訳ありませんが手短にお願いします。」
 
「何か、冷たいな~。あのね、今日は何の日かは知ってるよね。」
 
「はい、世間並には。ホワイトデーですね。」
 
「そうそう、だから、私のお願い聞いてほしいの。」
 
「・・・。」
 
佐伯が突然の申し出に戸惑って答えに困っていると
くるみは畳み掛けるように話し出した。
 
「これ、来週末にあるんだけど、ディグマウスブラザーのコンサート。
一緒に行ってくれる?いいよね、ホワイトデーのお返しっていうことで・・・」
 
そこへ、帰り支度を終えたののが、傍を通った。
 
(えっ?来週末?来週末何なの?来週って、一緒に出かけるって約束してるよね。
何で、くるみさんが来週末の話してるの?)
 
ののは、話を聞きたい思いを堪えて、入り口の扉を開けた。
 
「今日は、すみません。お先に失礼します。」
 
そう、声をかけて、店を出て行った。
 
「来週は予定があるので、すみませんがお付き合いできません。」
 
佐伯は、ののの出て行く後ろ姿を見ながら、少し苛立った様子で答えた。
 
「そんな~私の約束より大事なものがあるの?
そんなのやめて、これ行こうよ!チケット取るのも苦労したんだから!」
 
その日は朝から苛立ちの因子がたくさんあった佐伯は、とうとう我慢の限界がきてしまった。
 
「だから、無理だって言ってるだろ?」
 
「そんなの許さないわよ!」
 
「いい加減にしろよ!行く、行かないは俺の勝手だろ?」
 
「そんなの酷い!私、これ、わざわざ手に入れて、ここまで届けにきたのよ!」
 
「そんなの、お前が勝手にやったことだろ?俺には関係ない!」
 
「ちょっと待ってよ!私がお願いすることなんて滅多にないし、無茶なことじゃないでしょ!」
 
「だから、その日は用事があるって言ってるだろ!」
 
「その用事を変更しなさいよ!」
 
「無理だ!」
 
だんだん大きくなってきた二人の声が店中に響き出した。
たまりかねてマスターが口を挟んだ。
 
「これこれ、二人とも、少し声を小さくしてくれないか?
瑛、お前はお客様をおもてなしする側だろ?それを何だね?
そんな大きな声で話してたら、他のお客様に迷惑をかけてしまうだろ?
ちゃんと考えて行動しなさい・・・いいね.。」
 
佐伯は、マスターに注意されて、少し冷静さを取り戻した。
 
「悪い・・・。」
 
「そうよ!私はお客様なのよ、ちゃんと言うこときいてくれなきゃ!」
 
佐伯は、その場で一呼吸すると、くるみを正面に見据えて改まった口調で話し出した。
 
 
 
 
 
 
 
 
                    続く・・・
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拍手

 みなさん、1週間のご無沙汰で~す!
やはり、ウィークデイは思うようにゲームをする時間が取れず
ルカ王子の誕生日(7月1日)に起動ボイスを聴いたり
スチル取りに短時間だけプレイしたりでした。
 
やっと、金曜日の夜から時間が取れたので、前回の続きをしました!
ただ、土曜日も行事(家族内のだけど・・・)があったので
今週は思うように進まなかったです。
 
それでは、今週攻略したルカ王子の【親友告白ED】と【親友ED】と
あと、おまけにルカ王子のスチルが大体集まったのでその紹介をしま~す。
この後は、思いっきり、ネタバレします!
攻略のヒントも書きます。
知りたくない方は、スル―ですよ!
OK?

  
 
 
 


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 ルカ王子、攻略完了しました!!







 
 
 






【親友告白ED】
 
これはね・・・GS2で散々、辛い思いを経験したので覚悟をして臨んだんだけど・・・
やっぱり辛かったです。
私は、三角関係よりもこちらの方がプレイしてて辛かったです・・・。
ルカ王子は素直に気持ちを表現するほうなので、余計に心に突き刺さってきます。
プレイしてて一番堪えたのはやはり、デートの後、送ってもらった時
自宅前で、突然「辛いよ・・・」と言いだした時かな。
友達になって欲しいと返事をして、2回目のデートぐらいで言われたかな。
 
「俺、辛いよ。
俺にも人並みの心があったみたいだ。
こんな気持ち、知りたくなかった・・・」
 
ルカ王子は心の奥底に「自分は幸せになってはいけない」って思ってるから
幸せにならないように、気持ちを封じ込めてるところがあって。
それでも、辛くなってどうしようもなくてでた言葉なんでしょうね・・・。
もう、これは、心に、グサッっと突き刺さって、この後、デートに誘えなかった・・・
プレイを進行させるために、気分転換して無理無理、続けていったけど
この後も、どんどん、切なさ、辛さが募っていきます。
 
この発言(多分これが親友友情状態から親友愛情状態に変化する恋心爆発イベントだと思う)の後、
デート時に、自分に悩みを相談してかえってくる答えが、もう切なくて切なくて・・・。
一応全部、聴いたけど、涙がでてきますよ・・・。
 
 
「ドキドキする時ってどんな時?」
傍にいるとドキドキが止まらなくなる。
奇麗なことが多すぎて。
でもそれは他のためにある。俺のためじゃない。
わかってるのに、それでもドキドキする
 
「スキンシップってどう思う?」
好きだよ、素直すぎる?
じゃーもっと素直になるとさ・・・最近はそうでもなくなった。
触れられる度にそれが何の意味も持たないって思い知らされるから。
それでも触れられるとあったかくなる。
そんなの情けないから・・・
 
「キスについて」
うじうじなやんでるなら、コウをしてくればいいじゃん!
・・・・
でも、他になんて言えばいい?
何て言えば、俺はいい奴になれる?
 
「男女の友情について」
あると思った、子供の頃からずっと。
・・・
あの頃のまま、何も知らないで笑っていられたらって思う。
いつの間にか大人になってたんだ俺たち。
だれも頼んでないのに・・・。
 
 
セリフ、ウル覚えで飛んでる部分もあるんだけど、こんな感じで訴えられてしまうんです。
もう、ホント、辛いです・・・。
 
私は、GS2の時もそうだったのですが、親友告白は、本命を振らない方法でやるんです。
本命は告白前に告白してくる方法(親友拉致告白って言われてるもの)で。
振りたくないので、必ずそうします。
で、今回も、この方法で、コウ兄がコクる前にルカ王子が教会前に現れました。
 
「わかってるんだ。我慢しなきゃいけないって、それで平気だった。
ずっとそうやって生きてきたから。
だから、お前にあいつのことを打ち明けられた時も
胸の中が透明になって何も感じられなかった。
お前が好きになったなら、それでいい。
だって俺は、幸せになってはいけないって思ってたから。
それなのに苦しいんだ。
お前が、優しく笑うから。幸せになっていいんだよと教えてくれるから。
もう、あのころとはちがう。
みんな大人になって誰かを好きになる。わかってるのに・・・。
お前を見ると、胸が張り裂けそうになる。」
 
この言葉に、「わたしも、辛かった」と答えると
 
「俺たち不器用だから道に迷うかもしれないけど
ちゃんとやり直そう・・・」
と、サクラソウが咲いているところに連れて行ってくれました。
 
そうそう、このEDでも、告白に対して返事をする時、キス返事ができましたよ!
 
 
 
《攻略のヒント》
 
これは、もうGS2の方法で攻略しました。
きっと、何らか変わっているとは思うけど・・・(多分、簡単になってるんじゃないかな・・・)
 
GS2の攻略条件を簡単に書くと
 
1.親友にしたいキャラは友好以上で6回以上デートをしている
  当て馬キャラは友好以上でデート回数関係なし (この条件を満たせば誰でもOK)
 
2.当て馬キャラと8日以内に2回デートする(祝祭日を利用するとやり易い) 
  2回目のデートは、ナイトパレード・花火大会を入れるとNGになる。
   自宅前まで送ってもらわないといけないので
  追加デートを断ったり、最悪選択肢を選んで送ってもらえないのはNGになる。
 
3。2の2回目のデートで自宅に送ってもらうと親友にしたいキャラ現れ意味深な発言をする。
  その夜、親友にしたいキャラから電話がかかってくる。 
  その時の会話で選択肢がでてくるので「友達でいてほしい」を選択する。
  これで親友になれるので、みよちゃんの評価で親友表示になってるのを確認して下さい。
 
4.親友になった後、親友キャラと数回デートをすると、
  恋心爆発イベントが発生し、親友愛情状態になります。
  (ルカ王子の場合は、自宅前での「辛い」発言だと思います)
 
5.親友を親友愛情状態にさせたら、本命とデートを重ねて、本命を攻略します。
  (私は、本命=あて馬でプレイしてます)
  注意:本命を攻略できるパラが必要です。もちろん、好き以上の状態で。
 
6.卒業式時に、親友キャラのハートが赤くときめき状態になっていると
  本命が告白にくる前に、親友が現れて、告白してくれます。(親友拉致告白)
  そうでない場合は、本命の告白を断ると、親友が現れて告白してくれます。
 
おまけ:6で本命の「告白ED1」も取ることができますよ。
 
親友友情状態と親友愛情状態の時で、浜辺の相談の返事の内容が違います。
この辺もじっくりプレイすることをお勧めしま~す!
 
 
 
 
【親友ED】
 
これは、親友友情状態のままEDを迎えるわけですが・・・。
ルカ王子は本当にコウ兄とバンビのことを応援してるみたいで。
卒業式の日、姿を見せてくれなくて、落ち込んでいるバンビを優しく慰めてくれます。
 
「ホント、2人とも意地っ張りだな。
ガキも頃からちっとも変ってない。
俺に、遠慮しちゃって、ホントはお互いラブラブなくせに・・・。
よし、これから作戦会議だ!
コウはさ、かっこつけなんだ。もっとガンガン迫らなきゃ。
WEST BEACHでコウを待ち伏せだ。
大丈夫、きっとコウも待ってる、おいで。」
 
ルカ王子、優しいよね・・・。
きっと、バンビのこと好きなのにね。
バンビもコウ兄も本当に大切で大好きだから、これからも応援し続けてくんだろうな・・・。
ルカ王子とずっとプレイしてきた私にはちょっと切ないEDだったかな。
 
 
 
《攻略のヒント》
 
1.親友告白EDの攻略のヒントの1.~3.で親友キャラをつくる。
 
2.誰の告白条件も満たさない。
 
3.親友状態後に3回以上デートをしている
  (これはGS2の条件。今回必須かどうかはわかりません)
 
私は、本命の告白条件を満たさないように、調整してこのEDはみるようにしています。
今回は、本命はコウ兄だったので、運動パラをひたすら下げて卒業式を迎えたらOKでした。
 
 
 
 
【ADVイベント】
 
これは、ある場面での攻略キャラサイドの気持ちを語っているイベントです。
「あーそうだったのか・・・」って思える内容が多くて
ルカ王子の場合、心の奥底に隠している気持ちを告白してるものが多くて
聴いていて、胸が締め付けられ涙が流れてくる内容もあります。
じっくり聞いてみて下さい。
 
 
かくれんぼ~サクラソウ~彼女
タイトロープ
家族の情景~ルカ
ヒーロー 1
ロミオとジュリエット
兄1
兄2
ヒーロー 2
陽のあたる場所
SWEET HOME
 
 
 
 
 
【琉夏単独のスチル】
 
2人関連のスチルは、コウ兄と同じらしいので
コウ兄を攻略後、埋まっていないものを取りにいこかと思います。
ちなみに、今、10/17枚埋まってます。
 
 
 
《学校関連》

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(1) (2) (3)
(4) (5) (6)
(7) (8) (9)
 










( 1 )教会での初登場 
( 2 )部屋から海を眺めている(1年目10月) 
( 3 )2階からジャンプ(1年目4月) 
( 4 )余多門高校生と学校前で喧嘩(冬服時・普通以上) 
( 5 )屋上にて1周(夏服時・友好以上)
( 6 )学園演劇(3年目文化祭・好き以上) 
( 7 )修学旅行(2年目修学旅行・好き以上) 
( 8 )学校帰りの喫茶店(冬) 
( 9 )学校帰りの喫茶店(夏)
 
 
 
《デート関連》

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(1) (2) (3)
(4) (5) (6)
(7) (8) (9)
 
 










( 1 )サクラソウの咲いている場所で(花見シーズンを除いた春に森林公園デート・友好以上) 
( 2 )花火大会縁日でのヒーローのお面(花火大会・好き以上)
( 3 )おにぎりのお弁当(秋の遊園地で・好き以上) 
( 4 )海に寄り道(5月に繁華街地区のデート後で・好き以上) 
( 5 )乗馬(冬の牧で・普通以上) 
( 6 )事故で入院(3年目1月・好き以上)
( 7 )バレンタインチョコレート(3年目のバレンタインで・好き以上) 
( 8 )深夜の訪問(3年目1月・好き以上) 
( 9 )クリスマス(3年目のクリスマスパーティで・好き以上)
 
 
 
《ED関連》

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(1) (2) (3)
(4) (5) (6)
 
 
 




( 1 )告白 
( 2 )サクラソウ 1
( 3 )サクラソウ2
( 4 )教会でのキス 
( 5 )親友告白ED教室で 
( 6 )ルカ王子EDのエンドロール後の最終スチル
 
 
(おまけ)画面でスチルをタッチすると、そのスチルについてルカ王子が色々話してくれますよ。
      後、数回タッチを続けると、スチルの表情がかわります。
 
 
 
 
さて、これでルカ王子は大体やり尽くしたので
来週から、コウ兄ちゃん攻略に行きます!
 
あーーー、この調子だと、本命のぼっちゃまはいつになるのだろう・・・
あまり、我慢できなさそうだから
コウ兄終わったら、行こうと思ってます。
こうなったら、コウ兄でも出現させずにプレイしようかなwww
(出て来ると、そっちに行ってしまうからwww)
 
 
 
 
 
 
 
 
====================================
【瑛君とののの物語】
 
 
《239回目》
 
「でも、佐伯君、忙しいじゃない?私が代わって・・・」
 
佐伯はののの言葉を遮るように言った。
 
「もういいから!お前は奥で仕事やってろ!他のお客様に迷惑だろ?」
 
「そんな言いかた・・・」
 
「仕事中だぞ!」
 
「・・・はい。申し訳ありませんでした。」
 
ののは、そう答えると厨房の方へ歩いて行った。
悔しいさ、悲しさ、情けなさ・・・
色んな感情がののの中で沸々と湧き上がってきて
思わず、目から涙が溢れ出そうとしていた。
それを、必死に食い止めようと、棚からナプキンを乱暴に取り出すと
テーブル用ナプキンを折り出した。
(何で?何で、こんな言い方されなきゃいけないの?
今日の瑛君はおかしいよ!)
 
佐伯はののが奥へ歩いて行くのを背後で感じ取ると、くるみに話しかけた。
 
「大変失礼いたしました。ご注文をお伺いいたしましょうか?」
 
くるみは、佐伯の他人行儀な態度が気に入らなかったのか、苛立った様子で返答をした。
 
「瑛君、折角、久しぶりに会いにきたのに、何?そのよそよそしい態度は?」
 
「何かお気に障りましたか?だったら謝りますが?」
 
「だから!どうして、そんな態度なの?」
 
「お客様ですから。」
 
佐伯はくるみの挑発に乗らないように、お客様扱いすることに専念していた。
 
「わかったわ!コーヒーを!」
 
「珊瑚礁ブレンドでよろしいですか?」
 
「ええ、それでいいわ!」
 
「かしこまりました。」
 
佐伯は、軽く頭を下げてその場を離れようとした。
 
「あっ、ちょっと待って!コーヒーはあなたが持ってきて!大事な話があるから。」
 
佐伯は、くるみをちらっと見て、ここはこれ以上ことを大きくしないほうがよいと判断し、
素直にその言葉を受け入れた。
 
「かしこまりました。」
 
佐伯はコーヒーを入れにカウンターに向かった。
そして、ホワイトデー限定のケーキを取りに厨房へ行った。
 
ののが、部屋の隅でナプキン折りをやっているのが目に入った。
二人の間を流れている空気がどんより重くなっていることは、
両者とも肌で感じていた。
 
お互い、その空気を変えたくて何か話そうとするものの、言葉が口から出てこない。
佐伯は、冷蔵庫に近づき、ケーキを取り出そうとした。
それを見ていたののが沈黙を破った。
 
「あっ、瑛君、ケーキなら私が運ぶよ。」
 
そう言って、佐伯の方へ歩いて行った。
 
「悪い、これは、俺が持ってくからいいや。」
 
「でも、ほら、瑛君忙しいだろうし・・・。
くるみさんなら慣れてるし、私、大丈夫だよ?」
 
「あ、ありがとう。でも、いいから。」
 
「だってまた、絡まれちゃうよ。」
 
そう言ってののは、ケーキを佐伯の手から取ろうとする。
 
「ほんと、いいから!お前はそれやってて!」
 
すっとケーキの皿を引かれたののは、少し驚いた顔をして佐伯をみた。
 
「どうしたの?瑛君、何かへんだよ?
いつもだったら、お前、何とかしろ!って言ってたくせに・・・。
なんで今日はそんなに態度が違うの?」
 
「べつに・・・。いつもといっしょだよ。
お前も変な勘ぐりやめて、さっさと仕事しろ!」
 
「ちょっ・・・そんな言い方しなくたって・・・」
 
「何か。言ったか?」
 
「ひどいよ、瑛君・・・」
 
いつもなら聞き流せる会話なのに、朝から、心を乱されてる佐伯は
その言葉に噛み付いてしまった。
 
「何が酷いんだよ?お前だって、人のこと言えるのか?
今日の、お前の態度は、最低だぞ!」
 
「えっ?私の態度って?」
 
「学校でだよ!」
 
「そんなこと、今、関係ないんじゃない!」
 
「あーーもう、ごちゃごちゃ煩いんだよ!お前、もう、今日は帰れ!」
 
「・・・酷い。」
 
ののは、佐伯の苛立った言葉を聞いて、さっきまで堪えていた涙が
頬を伝って流れ出した。
 
「今度は泣き落としか?やっぱ、もう今日はいいから、お前、帰れ!
マスターには、俺から言っとくから。」
 
「わかった!帰るよ・・・」
 
ののはそう言うと、重い足取りで奥に着替えに行った。
 
 
         
 
 
                  続く・・・
 
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拍手

  この2日間、ブログを放置し、仕事・家事以外はどっぷりこのゲームに
没頭しておりましたてるてるです!
皆さま、ご機嫌いかがですか?
 
発売日の24日、会社で仕事をしてても手につかず
どうしてもやらなきゃいけない仕事を、今までこんなに早く仕上げたことがあるか?
と言うくらいのスピードで終わらせ、定時で帰宅。
しかーーし、荷物を夜間指定にしてた・・・まだ届かない。
仕方なく、家事やPCでやらなきゃいけないことやって荷物を待つ。
20時頃、やっと、やっと到着!
でも、家事が終わってなかったので、取りあえず、せっせと片付け。
お風呂、洗濯も済ませて、やっと箱を開けたのが、23時。
「あーーやっと、ぼっとちゃまに会える~?」
 
そして、ソフトをDSにセットしてプレイ開始!!
・・・何だ!この奇麗な画像と音声は???
最初に、ドギモを抜かれてしまった!
実は私のDSはDS・LLなんです。
でも、いままでのソフトは画面が大きくなっても画質が粗くなるだけで
全く奇麗じゃなかった。
だから、今度、壊れた時は、普通の画面に戻そうと思ってたんです。
でも、このゲームの画像は・・・PSP並に奇麗です!
 
それから音声。
今までは、割れてたり、酷い時は、途中で語尾が切れてたりしてました。
でも・・・声優さんの、溜息、息使いまではっきり聴こえるし、
音声割れなんてありません!
 
す・す・すごい!
PSPに比べてのDSの2つの弱点を見事に克服!
コナミさん・・・さすがです。
 
さーて、初期設定をすませて、順調にプレイを進めていきます。
・・・順調にすすめて・・・きたつもりが・・・
あれーーぼっちゃまがでてこない・・・???
・・・
・・・
・・・
気が付けば、既に2年生の6月・・・
うそ!ここまで出てこないなんて・・・。
しかも、他の攻略キャラ5人は出てきてくれたのに・・・。
みよちゃんに情報きく画面でも、見事にひとりだけ「???」になってる。
えーーーーー何で!!
 
そーなんです。
ご存知の方はご存知ですが、私、このゲームは
最初にぼっちゃまひとり狙いのラブラブエンドの「告白ED1」狙いだったんです。
最初から決めてたんです。
だから、この記事の題名が「ルカ」になってて「あれ?」って思われた方、いると思います。
だってあれだけ、豪語してたからwww
だけど、見事にふられちゃいました・・・
出てきてくれないんじゃ、手も足もでないよ・・・トホホ。
結局、私は、一番聴きたい、ぼっちゃまの声を聴いてないんだよ!!この2日間・・・
何か、心が折れそう・・・
 
失意のどん底の中、さて、この後どーしよ?と悩んだ結果
「くっそーー!ルカ王子の誘惑にも負けず、ここまで誰ともデートもしないで
ぼっちゃまが出て来てくれるのをひたすら待っていたのにーーー!!
ぼっちゃまなんてもういいや!!こうなったら浮気してやるーーー!!」
ってことで、2番手のルカ王子に攻略相手を変更www
 
しかーーし、もう2年の6月・・・間に合うのか???
ってことで、ルカ王子の告白ED1なら、できるだろう・・・と続けました。
1年間パラ上げはしっかりしてあるのでwww
で、順調にルカ王子とデートを重ね、愛を育んできたわけですが・・・
 
あれーーコウ兄の発言が変わってきたぞ?
そして、みよちゃんに、評価を訪ねてみると・・・
えーーーーーー!!!!
コウ兄が・・・「好き」状態になってるーーー!!!
私、1回もコウ兄とデートしてないのに・・・
(でも、下校とかは一緒にしてましたwww)
 
そして・・・はい、目出たく、本人の意思とは関係なく三角関係状態に突入。
まぁ、噂のW大接近モードが体験できたからいいかと思いつつ
1周目のENDは「三人ED2」でした。
 
 
気をとりなおして2周目。
今度は、コウ兄を無視してひたすらルカ王子とのみいちゃいちゃwww。
そして、迎えた念願の「告白ED1」
もう、感動、号泣でした。
やはり、王子は王子なんだね・・・素敵でした!!
 
その後、三角関係のEDをとろうと、四苦八苦。
だって、私、ぼっちゃま待ってたから、ふたりと親密になる時期がすごく遅くて、
三角関係を揉めさせたり、解消したりの期間が足りないかも?だったんです。
三角関係突入が3年生10月中旬、揉め状態発生が3年11月下旬。
でも、何とかぎりぎりできました。
ってことで、ルカ王子の「告白ED2」と「三人ED1」をゲット。
 
残りは親友ED関係なんだけど
クリアー条件がGS2と同じなら、今の状態ではさすがに期間が足りないので
最初からやり直すか、途中に戻ってやり直すかしようと思います。
ルカ王子狙いではなかったので、花屋さんでバイトもしてないから
きっとそれ関係のスチル(あるかないかわからないけど)取れないだろうし。
 
 
そうそう、今回は洋服選びが難しい・・・
属性も混合されてきたり。
レベルも5まであって、攻略相手やカレンちゃんに褒められないと上がらない。
カレンちゃんが中々褒めてくれないのよ・・・
私なんて、いっつも油断してる時にチェックされてダメ出しくらってたwww
 
それから、バレンタインのチョコ作りが楽しいです!
前みたいに、グルグル回すだけじゃなくて
自分で色々作れるからwww
でも、属性が・・・どうれをどうしたらいいのがわからないわ・・・
 
修学旅行のまくら投げは健在で、思わず、必殺技とか知りたくて
何回もプレイしてしまったのは言うまでもありませんwww
 
 
今週はここまでにしました。
親友関係のED2つはまた来週末がんばりま~す!
 
 
 
 
 
さてでは、ここから詳しくルカ王子のEDについて紹介しますが・・・
おもいっきりネタばれします!
攻略のヒントも書いてます!
だたし、攻略のヒントは私がプレイして「こうなんじゃないかな?」というあくまでも予想です。
確かな情報は攻略専用のHP(そろそろ出るのでは?)や攻略本(まだ出ていませんが・・・)
を参考にして下さいね。
知りたくない方は、ここから先は読まないで下さい!!
OK?




 
 
 
 
 
【告白ED1】
 
ルカ王子はねぇ、やっぱりあんまり「王子」らしくない王子だと思った。
最初から、何だか、「のも悲しさ」、「憂い」を感じて・・・。
でも、凄く惹かれていく、その「危うさ」に。
見ていないと、掴まえていないと消えちゃいそうで・・・。
人に対しても、主人公:バンビに対しても、勤めて明るく、穏やかな対応なんだよ。
全く暗いとかじゃないんだけどね。
 
クリスマスの教会での会話で少しわかった。
両親を事故で失くして、コウ兄の家に引き取られたんだってきいて。
あーーこの人は、ずっと何に関しても遠慮して生きてきたんだ。
自分は幸せになってはいけないんだと。
そして、本当は何でもやれば出来てしまう才能にも気付きながら
それを開花させてはいけないいんだ、大好きなコウ兄を超えてはいけないんだ・・・って自分を縛ってきた。
 
そしてヒーローに拘った理由。
弱い自分をかばって、大好きな人が傷つくこと、不幸になってしまうことが嫌だった。
だから、強くなって自分がヒーローになって大切な人達を守りたい・・・そんな願いがあったから。
 
自分を取り囲む窮屈さを発散してたんだろーなー
ちょっと自暴自棄ってのも入ってるけど。
高いところから飛んだりして危ないことしてたの・・・。
きっと、本当は自由に、飛びたかったんだと思う。
何の制約もなく、羽ばたきたという思いがあったんだと思う。
 
事故をする前日、バンビの家に来て、意味深な言葉を残して去った。
「さようなら、ジュリエット。」と「さようなら」と言った時点で寒気がした。
そう、あのGS2の瑛君の海でのお別れシーンが思い出される。
「イヤな予感・・・」
この予感は、ルカ王子が事故をするということだったんだけど。
何だか、この時期のルカ王子の心境を考えると辛いです。
「大切なひと達をもう巻き込みたくない、不幸にしたくない」って思いが
どれだけ、彼を苦しめていたことだろう・・・
 
何もかもカタを付けて、そしてコウ兄からも卒業。
そして、自分の帰る場所を「バンビ」と心に決めて、迎えに来てくれた教会。
教会の扉があいて、ルカ王子のシルエットが見えた時・・・もうわたくし号泣でした。
何か、色んな思いがこみ上げて来て・・・不思議な感覚だった。
さくらそうを手渡されて、
「あー私も、迷いながらも心の奥底でこの人を思い描いてきたんだーー」って。
 
ルカ王子とバンビ、これからは自分が帰る暖かい場所をみつけられて
幸せに暮らして行くんだと思う・・・そうなって欲しいと切に思いました。
 
 
《攻略のヒント》
 
最終パラ→学力:174  運動:161  流行:180  芸術:251
     気配り:163  魅力:157 
 
ルカ王子の告白に対して返事をする場面があるよね。
通常は、「私も・・・」と「ごめんなさい・・・」の選択肢になってますが
画面タッチで返事が出来ます。
すると、その後のセリフが少しだけ変わってくるんです。
今回はキスと長押し(私は頭にします)の2種類がありました。
ルカ王子のキス返事は、可愛かったですwww
(注意:画面タッチの返事は大接近モード6種類クリアーが必須だと思います。
GS2でもそうでしたので・・・)
 
あと、ルカ王子は3年生の1月に交通事故を起こして入院してしまうので
卒業までデートができません。
後半にラストスパートがかけられないので注意してね!
 
そうそう、余談ですが・・・
ルカ王子の大接近モードの6番目のイベントはかなり切羽つまってて
ドキドキしましたよー!
「・・・なぁ、そば、行っていい?」なんて背中がゾクゾクきて破壊力抜群です!
 
あと、タッチ画面の時の最後のセリフ「来て。もうダメだ、俺。」もwww
杉田さんファンの皆さんには、是非、お勧めです!www
 
ちなみに、ローズクイーンとりましたが、3年の文化祭時、大体全てパラ150前後でした。

 
 
 
【告白ED2】
 
これはもう、私にとっては何だかとっても辛かったです。
だって、コウ兄もやっぱり素敵な人なんだもの。
今、まだ、コウ兄の背景が解り切ってないんだけど
それでも、ルカ王子との絡みでところどころ見えてくることだけでもコウ兄の人となりが解ってくる。
現時点でも、ふたりのうちからルカ王子を選ぶのが辛くて辛くて・・・。
 
もうね、ルカ王子もコウ兄もお互いが大好きで、お互いがお互いの幸せを願ってるから
バンビを巡っての争いは辛い!
何かさ、「取ってやる!!」って感じではなく、どっちかと言うとお互いが譲ってる感じ。
ルカ王子は、自分に遠慮しているコウ兄を怒るし
コウ兄ちゃんは、そんなルカ王子を怒るし・・・どんだけ仲良しなの・・・この二人www
本気で殴り合ってた場面も辛かったけど
コウ兄ちゃんが、「ルカを頼む」と自分が下りた場面は、もう、涙涙でした。
 
そして、教会での告白シーン。
ルカ王子、自分で言ってましたね。
自分の影の部分を。
「おれは逃げてた、本当のことを知るのが怖くて」
「コウに怒られた、お前の役目だろうって」
「コウはずっと俺のヒーローだった。俺はそれに甘えてた、ずっと逃げてた」
「本当は臆病なだけだったのに、我慢しなきゃいけない、幸せになってはいけないって
人のせいにして逃げてきた。」
 
そして、逃げることをやめて、こころに思い描く人に告白してくれました。
プレイしながら、涙を流して、この告白聴いてました・・・嬉しかったです。
 
 
《攻略のヒント》
 
三角関係になるには・・・
これよくわからないんだけど、知らないうちになってた。
でも、それらしい選択肢が出たようにも思うけどよく覚えてないんです。
だから、三角関係になりたくない場合は、対抗馬を
「友好」止まりにしておいたほうがいいのかな~って思います。
(わたしは、そうして、告白ED1にしました)
 
揉め状態になるには・・・
みよちゃんに、自分の評価をきいて、三人の関係を確認する画面をひらいて、
本命、対抗馬のチビキャラのほっぺがピンクに染まったら、
どちらか片方と連続でデートをする。
するとデートし続けた方がもう一方のキャラと揉めるイベントが発生。
 
三角関係&揉め状態を解消するには・・・
揉め状態になると、本命・対抗馬共デート中に数回相手を気にした内容の選択肢が出ます。
そこで、本命よりの回答を選択しながら、三人の関係を確認する画面で
「プライド」と「ハート(バンビへの愛情)」のバランスを調節していく。 
本命の「ハート」が対抗馬より多い&本命・対抗馬のプライドがゼロの状態になると、
対抗馬が「本命の事好きなんだろ?」「本命の事を頼む」といった様なセリフのイベントが発生。
すると、対抗馬の好感度は「友好」になり、三角関係&揉め状態解消します。
告白DE2はこの後、本命とデートし続けて下さい。 


 
 
【三人ED1】
 
卒業式のが終わって帰り道で、ルカ王子をコウ兄がバンビを呼びとめる。
ふたりがバンビに心配かけたことを謝り、これから何をするか?を
色々考えたんだけど、結局3人でウェストビーチに行くことに。
そしてそこでのやりとりが少しあってエンドでした。
 
《攻略のヒント》
 
揉めモメ状態になったら、デート中に出て来る相手を気にする内容の選択肢で
どちらよりでもなく、3人がいいみたいな選択肢を選びながら
「プライド」と「ハート」を調節していきます。(三人の関係を確認する画面で確認)
本命・対抗馬ともに「プライド」をゼロにして「ハート」もどちらかに偏らない様にします。
私はハートもゼロにしました。 
するとまた3人で仲良くしようと言うような内容の会話があります。 
ちなみに三角関係は続いた状態のままですから、どちらかに偏よらないように
その後は、ふたりと仲良くしていきます。 
 


 
【三人ED2】
 
卒業式が終わって一人で帰ろうとしていたところに
ルカ王子をコウ兄ちゃんがバンビを呼びとめる。
お互い「卒業おめでとう!」と祝い合う。
自分たちが変われたこと、高校生活が楽しかったことはバンビのお陰だと言う。
そして、2人がそれぞれ「ガキから卒業しろ!」と言い合いになったところで
「ケンカはしないで」と止めに入ったバンビを
2人で抱き上げて、ウェストビーチへ向かう。
 
《攻略のヒント》
 
三角関係になってから揉め状態にならないように、3人のバランスを
保って卒業式を迎えて下さい。
 
 
 
とりあえず、今回はここまで。
 
 
それから・・・これはきっと私だけだと思うのだけど・・・
ルカ王子をやっていると、時々瑛君(GS2の王子)に見えて来る時があるんです。
顔アップで髪が切れてるスチルとかwww
チビキャラなんて、本当に瑛君みたいで・・・
描いてる人が同じだからしょうがないんだけど、何か、顔が似てるwww
・・・私の瑛君病かなwww
 
 
 
 
 
 
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【瑛君とののの物語】
 
 
 
 
             次回に続く・・・
 
 
     すみません、本編が異様に長くなったのと
     この2日間、ゲームに没頭していたため、書けていません。
     次回まで、お待ち下さい。
     そして、ここまで読んで下さってありがとうございました!
 
   
 
 
 
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拍手

  いよいよ明日は『ときめきメモリアル Girl's Side 3rd Story』の発売日ですね。
実は私、乙女ゲーム歴、それほど長くはなくて
一番最初にプレイしたのが『ときめきメモリアル Girl's Side 2nd Season』だったんです。
だから、2年半ほどでしょうか?
 
でも、このゲームは夢中になってプレイしたし
メインキャラの「佐伯瑛」君が見事に私の永遠の王子さまになりつつありますwww
ちなみに私のHN:てるてるは瑛×2なんですよwww
 
だから、やっぱり、ときメモGSシリーズには特別な思いがありますね。
 
ってことで、現在プレイ中の「ツンデレS乙女」は暫く休止して
明日から、GS3をプレイしたいと思ってます。
ただときメモGSシリーズは、フルコンプするのにかなり時間がかかるんです。
あまり、一気にやろうとも思ってないので。
(GS2は1年半程かかってますwwwフルコンプまでwww)
恐らく、気になるキャラを攻略した後は、
他のゲームと並行してプレイすると思います。
なので、暫くしたら、また、「ツンデレS乙女」の続きしようと思ってます。
 
記事があっちこっち、飛んでしまうと思いますがよろしくお願いいたします。
 
前置きが、凄く長くなってしまいました。
それでは・・・お礼です!!
 
 
 
★奈々さん★
 
堕天使快感フレーズプレイ中なんですねwww
楽しく、プレイしていらっしゃるみたいで何よりです。
 
さん太さん、いいでしょ?
私も、大好きです!このキャラwww
と言うより・・・
私の場合は、完全に「声」目当てでプレイしたんです。
実はね、前置きに書いたときメモGS2の王子の
「佐伯瑛」の声優さんが森田成一さんなんです。
しかも、サン太さんは瑛君の声のトーンのキャラだったので。
瑛君は、絵にかいたツンデレキャラで甘い言葉なんてあんまり言わないの。
だから、サン太さんの声をきいて、脳内で瑛君変換してた!ってのが
正直なところなんですよwww
 
さて、PSPのことですが・・・
そうですね、乙女ゲームのソフトの数で言ったら、絶対PSPの方が多いです。
あと、やはり、画質、音質がDSに比べると断然奇麗です。
ですから、お勧めしますよwww
詳しい情報はやはりソニーさんのHPでじっくり御調べになった方がよいかと思います。
 
 
恐らく、追加購入するのは、メモリーステックだけだと思いますが。
不安ならば、購入する時に店員さんに尋ねるのも手かと思います。
 
それから、もし、これからも何かご質問がある場合は
不都合がなければ、連絡先(ブログ下のメールを使って頂ければいいかと思います)を
お教えいただくか、コメントに入れていただく方が返事が早いと思います。
 
拍手コメント御礼はある程度、期間をとって(1か月ほど)まとめて
返事をかかせて頂いてますので。
御急ぎの場合は、是非、そちらの方法をご利用下さいね!
また、是非、遊びにきて下さいね!!

拍手

  先日、「薄桜鬼」をフルコンプして、次何しようか?と悩みに悩んで・・・
これにしました!www
 
候補は他にもあったんです。
今、無性にプレイしてみたい「リアルロデ」
乙女ゲーム仲間数人の一押し「三国恋戦記 ~オトメの兵法!」
 
でもね、24日には、待ちに待った「ときめきメモリアル Girl's Side 3rd Story」が発売だから
どれをプレイしても中途半端になってしまう。
ってことで、がっつり取り組みたいものは避けて
一人一人ストーリーが独立してそうな「ツンデレ★S乙女」にしました。
 
このゲームには、私の好き声優さんトップスリーの一人がご出演してるので
もう、最初に攻略しようとプレイを開始したものの
皇帝さん、このゲームではいつもの「S」クールキャラじゃなくて
ちょっと笑えるキャラなんです。
「イメージ崩れるーーー!!」と思いながらも、暫くすると、
「これはこれでいいな~」って。
 
で、ゲームを進めていったのだけど、途中で、逸馬が凄ーく気になってきて。
途中で、攻略キャラ変更してしまいましたwww
だって、私、気になったら、行かなきゃ気が済まないからwww
ってことで、1番目の攻略キャラは逸馬君!
 
このお話は、高校時代、付き合っていた彼が、実はかなりのプレイボーイで
主人公:いおりは騙されて弄ばれて捨てられた。
そのことがトラウマとなってしまったいおりは、奇麗になって見返してやろうと、
整形手術をうけ、ダイエットをして誰もが認める美人に変身する。
 
そして、勉強も頑張って私立の名門大学へ入学。
その大学には、「スリーS同好会」という全校女子が憧れる美男子が揃う同好会がある。
しかし、今まで入会できた女子がいないというかなりの難関同好会。
いおりは、ステータス獲得のために入会試験を受け見事合格。
そして、スリーS同好会のイケメン会員3名とその顧問の先生。
さらには、入学当初知り合った同級生、大学の学長である神父。
 
さて、いおりは誰と自分の恋を成就させるのか。
 
 
逸馬君は、実は、高校時代のいおりの同級生で
素性を隠して、お笑い芸人もやっている。
好き声優さんキャラを差し置いて、どーして逸馬君に?だけど・・・。
だって、逸馬君ったら、高校時代の地味で目立たないぽちゃりいおりのことが
ずーーと好きで、ずっと見守ってて、大学入ってからも
何かと、いおりのこと気に掛けていて。
でも、素直じゃないから、いおりの前ではツンツンして。
 
好きなんです、この手のキャラ、私www
そして、この「ずっと見守ってましたー」って設定も大好物www
なので、途中で攻略キャラ変更になった訳です。
 
恋愛模様は・・・。
大学と同好会での出来事での係わりを通して
だんだん、攻略キャラと親密になっていくのだけど、
さすが美蕾作品、ENDの数がやはり多くて・・・
今回も、みんなで50近くあるようです。
 
簡単に紹介すると・・・。
 
話をすすめていくと、マップで会話する相手を選ぶようになって
キャラ選択と、会話の選択によって
「Sルート」「Mルート」「Pureルート」「Fever ルート」「VS ルート」に別れます。
 
あと、最初の方の選択肢の選び方によってマップを通らないルートがあって
「過去ルート」って呼ばれているみたいです。
 
「Sルート」は主人公が攻略キャラに対して「S」になるんだけど、
逸馬君の場合は、ちょっと強気にでるこの「S」ルートが良かったかなって思います。
もともと逸馬君、ツンデレなので、「S」で対応した方が、何だか可愛いんですwww
 
「Mルート」は主人公が攻略キャラに対して「M」になるんだけど
このルートは逸馬君のツンデレ炸裂って感じでした。
 
「Pureルート」は主人公の対応が「S」と「M」が混ざった感じです。
このルートが一番END数が多かったかな?
それに、何故が、やたら嫉妬ネタ(攻略キャラが嫉妬していおりを責めるんです)が
多かったように思う。
鬼畜ルートか?なんて思わせる場面もwww
 
「Fever ルート」は、S、M、Pureのゲージを表示通り集めると発生するルートで
一番幸せなENDになってるのかな?って思います。
だって、逸馬といおりが結婚して、子供が生まれて、3人の幸せそうな
日常のいち風景が絵が描かれてたもの。
そしてENDに流れる曲も違ってたしねwww
ホント、幸せそうだったな・・・。
 
「VS ルート」はマップで攻略キャラと対抗馬のキャラを交互に選ぶと発生するのだけど。
「VS」だから、てっきり、2人のキャラがいおりを取り合うのかと思いきや
攻略キャラから最後にいおりが三行半をもらうってルートでしたねwww
 
 
そして・・・美蕾さん恒例の泣きルートが今回も健在でしたねwww
「過去ルート」がそうでした。
やっぱり、あったんだ、泣きルートが。
 
大体、あり得ない設定なんだけど、今回も、いおりが不思議な力を持っていて
過去に戻って7日間だけ生活できるって設定。
ありえないんだけど、泣けるんですwww
 
過去に戻って、高校時代の逸馬に出会う。
そして、当時、お笑芸人の道を進むことに限界を感じていた逸馬は
お笑芸人の道を諦めようとします。
ここで、いおりが過去に手出しをするかどうかでENDも別れて・・・。
 
過去から現在に戻った時、逸馬がいない・・・ENDの方は、もう
やりきれなくて、号泣してしまいました。
でも、いる方は、美蕾さんらしく感動的なストーリーに仕上がってるので
もう「あーそうだったのね・・・」の連発で、こちらも号泣です。
特に、逸馬が未来のいおりに会って、苦し紛れの嘘をつかれて別れたことを覚えていて
そして、未来のいおりを現在にみつけてずっと見守っていたこと。
すっと好きだったこと。
もう、感動ものでした!
逸馬は高校時代の整形前のいおりも好きだったけど、未来から来てそして7日間だけ
一緒に過ごしたいおりのことも、ずっと忘れずに好きだった・・・。
もう、どんだけいおりが好きなんだ、この男は!www
凄く純情な逸馬の恋心に感動しました。
 
 
結構、お笑要素の入った、明るいストーリーのゲームなのかな?って思ったのだけど
どうも各キャラ、泣きルートがあるようで
どんな風に泣かせてくれるのか・・・楽しみになってきました。
 
それでは、次こそはお目当てキャラの誉君に行きたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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【瑛君とののの物語】
 
 
《238回目》
 
ののは、わざと、厨房の隅に行って、ふたりの姿がみえないところで
食器類のチェックを始めた。
 
暫くすると、彩との話が終わった佐伯が厨房に戻ってきた。
佐伯とののの間には、どよんと重い空気が流れていた。
お互い何か言いたげなのだが、口を閉ざしてしまっていた。
ののがチェックした食器を置く音だけが、やけに鮮明な響を発していた。
 
(私、何で、聞けないんだろう?彩さんと何を話てたの?って・・・
別に気軽に聞いちゃえばいいのに・・・どーして?)
 
無言のまま時間が過ぎていった。
ののは食器類のチェックを終えると必然的に佐伯に話かけた。
 
「あの、瑛君・・・食器のチェック終わったけど、次、何をしようか?」
 
「ああ、そーだな・・・。ここはもう特にないから
店のほうでマスターに聞いてくれるか?」
 
「はい・・・」
 
普通の何気ない会話だったが、ののは何だか自分が必要のない人に扱われたようで
少し寂しい気分になっていた。
 
ののがカウンターにいるマスターに話しかけた時
お店の扉が勢いよく開いた。
 
「カランカラン」
 
そして元気の良い声はどこかで聞いたことのあるものだった。
 
「こんにちは!」
 
ののは、その声の持ち主をみて、ドキッとした。
(くるみさん・・・)
 
しかし、手を止めるわけにはいかないので、
トレーにお水とお絞りを載せて、くるみが座った席に足を運んだ。
 
「いらっしゃいませ・・・」
 
ののはくるみの前にそっとお水を置いた。
 
くるみは自分の前に置かれた手をなぞるように
視線を下から上に走らせののの目で止めた。
 
「あらーののったら。まだここで働いてたの?」
 
「はい、そうですよ。」
 
「ふーん、あなたって、鈍感な上に図々しかったのね。
まぁ、いいわ。ところで瑛君いる?」
 
「いますけど、今は奥で仕事やってます。」
 
「そう、じゃーここへ呼んできて。」
 
「それは、困ります。御用でしたら、私が代わってお伺いします。」
 
「ふふ、あんたも言うようになったわね。
でも、あなたに用は無いのよ。瑛君に話があるの。」
 
「ですから、申し訳ありませんが、今、彼は手が離せませんので、代わってお伺いします!」
 
「あなた、日本語わからないの?瑛君を呼んできて!
私はお客なのよ。ちゃんとお客さんの言う事、聞きなさいよ!」
 
くるみとののの声がどんどん大きくなってきて、周りのお客さんの注目を浴びているのも
気付かずに、ふたりは押し問答を繰り返している。
すると、ののは左肩をぽんぽんと叩かれた。
 
「のの、お前、もういいから、また奥の仕事やってきてくれ。」
 
ののは声が聞こえる方を振り返る。
すると佐伯が、少し不機嫌そうな顔をして立っていた。
 
 
 
 
 
 
 
                      続く・・・
====================================

拍手

 拍手コメントありがとうございます!
「コメントに書くのは恥ずかしいーーー」って方は是非こちらにどうぞwww
それでは順番に・・・
 
 
★奈々様★
 
わー私の記事でゲームやりたくなってくれたんですか?
「堕天使の甘い誘惑×快感フレーズ」(DS)ですね。
とっても嬉しいですwww
 
でも・・・このゲームはシナリオ的には
共通のシナリオが多く、個人ルートも展開が似てるので
最後の方はちょっと飽きてくるかも知れませんよ。
 
だた、このゲームは、何と言っても「声優さん萌え」ががっつりできますよwww
もし、CV担当してる声優さんの中で、お気に入りの方が見えるなら
もう、お勧めしちゃいます。
さん太さんですねwwwいいですよwww
私は、さん太さんのCVの方の大ファンなので、もう大満足でしたwww
シナリオもさん太さんが一番良かったって思います。
 
プレイされたら、是非、また遊びにきて頂き、感想などお教え頂ければ嬉しいです。
これからも、また、遊ぶに来て下さいね!
 
 
 
 
 
★kikuthio様★
 
いつもありがとうございます。
「薄桜鬼」記事、全部読んでいただいたのですよね。
本当にありがとうございます!
 
kikuthioさんには負けますが、私も「薄桜鬼」は大好きなゲームになりました。
何と言っても、沖田&斎藤のツートップですからwww
 
早く、8月の「随想録」PSP版をプレイしてみたいです。
また、kikuthioさんのところにも遊びに行かせて頂きます。
 
また、是非、覗きにきて下さいね!
 
 
 
 
 
★クラゲ様★
 
わー本当に遊びにきてくれたんですねwww
ありがとうー!!
 
今は、ゲーム記事がメインだけど
そのうちCD関係の記事も書いてみたいと思ってます。
だって、たくさんお勧めいただいたからwww
 
お時間ある時でいいので、こちらの方にも時々顔をだして
もらえると嬉しいです!!
よろしくお願いします!
 
 
 
 
 
★キヨ様★
 
こちらこそ、はじめまして!
 
「SIGNAL」(DS)は本当に良作品のゲームだと思います。
2009年12月に発売されたものだから
2009年度の乙女ゲームランキングには間に合わなかったのかもしれませんが
絶対、上位に食い込んでもおかしくない作品だと思いました。
 
初めてのゲームがこれだったら、かなり感動されたんじゃないですか?
私でも、ホント、夢中でプレイしたからwww
 
緑川さんのファンなんですか?
私は、この中だと、三浦さん、石田さんが好きです。
 
えーとそうそう、黒峰さんは上手く攻略できましたか?
ちょっとバグがあるので、注意して下さいね。
対処方が記事になってますから、どうぞ見て最後攻略して下さいね。
 
スチル集めで困ったら、声かけてね。
ご協力できるかもしれませんから。
そして、是非また遊びに来て下さい。
 
キヨさんが、SIGNALをフルコンプ後、次、何をするのか楽しみですwww
頑張ってくださいね!!
 

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密に乙女ゲーム大好きで結構、のめり込んでしまう方です!だから、余韻でしばらく次に行けない時がしばしば。でもやる時はやるけどやらない時は全くやらないかな・・・。昔のを突然やり出したりってこともしばしばです。
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