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久々に騎士ストーリーの続きを・・・。
また、短編恋愛小説読むつもりでご覧下さいね。
祐兄ちゃんはねえ、もう王子様そのものでしたよ・・・。
それでは、祐兄ちゃんのルートに入ってからのお話。
ずっと兄妹として育ってきた仲なのに、
姫と騎士という立場、その上、立場をわきまえた接し方をするように
お達しまででてしまい、高い壁を痛感し、どんどん寂しさが募り
元気を失くしていく主人公。
そんな中、祐兄ちゃんだけは、姫を気遣って毎日、楽しく話掛けてくれます。
姫も祐兄ちゃんのそんな優しさが心の支えになっていました。
ある日、王様から次期王位継承者の発表とともにその者と婚約するように言われます。
抵抗するののも、この時代で王様に反抗することはできず、話はどんどんすすんでいきます。
どんどん元気を失う姫。
ある日、街に遊びに行こうと祐兄ちゃんに誘われて、街にでます。
街では楽しく過ごし、そして祐兄ちゃんに髪飾りをプレゼントされます。
でも、一番驚いたことは、祐兄ちゃん、何故か、街で人気者で
歩いていると、誰かしら、声をかけてくるということ。
さすが祐兄ちゃんだな~と感心する姫。
現実の世界でも祐兄ちゃんは、人当たりが良くて誰からも好かれる存在だから
こんなところは、時間、立場を越えて一緒なんだな・・・。
街見物の途中で姫は突然誰かに襲われます。
それは、隣国のハリス王子の騎士、柊さんだった。
ハリス王子が姫を気に入っているので、一緒に来てほしいと。
祐兄ちゃんが駆け付け、間もなく格闘となると、街の皆が騒ぎ出した。
すると、柊さんはひとまず引き上げて行った。
危険を感じた祐兄ちゃんは、「もう帰ろう」と姫を促し帰路に着く。
急いで森の中を歩いていると、まさしても柊が追ってきた。
追いつかれたふたりは、じりじりと崖に追いやられ、ついには崖から落ちてしまう。
気がつくと、祐兄ちゃんの心配そうな顔。
2人は川に落ち、姫は、息をしていない状態で祐兄ちゃんに助け出され
人工呼吸をして助かったところだった。
「君がこのままいなくなってしまったらどうしようって思ったら」と強く抱きしめられた。
そして姫に2つ、秘密にしていたことがあると。
「ひとつは・・・」と言うと、突然、熱く荒々しい口づけをして
「君を愛しているということ」
ビックリして祐兄ちゃんを見つめると、優しくほほ笑んで
「もうひとつは・・・これはそのうち解ると思う」
「でも、私にはもう時間がない・・・。」
「大丈夫、俺を信じて。すべてうまくいくから」
いよいよ王位継承者の発表の日。
扉の向こうから現れた人物は・・・祐兄ちゃんだった。
「今まで隠しててごめんね。俺は今の王の弟にあたる王子の息子なんだ、ビックリした?」
いたずらっぽく笑う祐兄ちゃんの顔をみて、涙がポロポロと流れ落ちた。
そして祐兄ちゃんにおもいっきり抱きついた。
祐兄ちゃんとの結婚式の日。
「さあ、姫」と出された腕にそっと手を添えて、扉をあける。
眩しい光に目をつぶり、目をあけるとステンドグラスの礼拝堂に立っていた。
「どうかしたの?」
その声に振りかえると、現実の祐兄ちゃんが笑顔で立っていた。
「ここで式、挙げちゃおうか?」
そう言うと、ひざまずいて手をとりそっと口づけをした。
「俺だけのお姫様。あなたのことを心から愛しています」
そして、すっと立ち上がって、髪に額に頬に・・・そして唇にそっと口づけをした。
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【瑛君とののの物語】
《140回目》
「私じゃ駄目みたいなんだもん・・・」そう言ってののが俯くと
「あーもう、わかったよ!行ってくるよ!
そのかわり、お前、ちょっとこの豆、挽ひいといてくれ、いいな、ゆっくりだぞ!」
「うん、わかった、ごめんね・・・お願いします」
佐伯は、コーヒーの粉を払い、手を洗うと、お店の客席に向かった。
にこやかに笑顔をつくり、くるみに話かけた。
「いらっしゃいませ、ようこそ珊瑚礁へ。お客様、何か御用でしょうか?」
「あっ、佐伯さん、さっきはどうも。」
「どこかで、お会いしましたか?」
「ちょっと、とぼけないでよ、さっき、羽根学の校門の前で会ったじゃない!」
「そうでしたか。それは大変失礼いたしました。いかがされましたか?」
「えーと、メニューに載っているコーヒーの説明を聞きたいの。上から順番に教えて。」
「全部・・・でございますか?」
「ええ、是非。」
「かしこまりました。それでは、上から順番にご説明いたします。」
そう言うと、佐伯は、わかり易く丁寧に、説明を始めた。
一通り説明をしした後
「これで全部でございますが、どれをお召し上がりになりますか?」
「そうね、私、苦いのは、あんまり好きじゃないんだけど、佐伯君が選んでくれる?」
「・・・。かしこまりました。それでは、苦味の少ない、
まろやかなものをご用意させていただきます。
それでは、失礼いたします。」
「ちょっと、待って!佐伯君に話があるんだけど、時間できる?」
「お客様、大変申し訳ありませんが、勤務中ですので、
プライベートなお話をする時間はございません」
「じゃー、お店が終わってからならいい?」
「お時間が大変、遅くなりいますので、ご迷惑になるかと思います。」
「私は、大丈夫よ!じゃー終わるまで、待たせてもらうわね。」
「・・・。それでは、失礼いたします。」
佐伯は、くるみに一礼すると、カウンター奥に戻っていった。
続く・・・
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