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【瑛君とののの物語】
《181回目》
あたりはシンと静まりかえっていた。
波の音が、耳に心地よく響いている。
暗闇の中、満月に近い月と無数の星たちが、空を飾っていた。
そして、空からは、ひらひらと桜の花びらのような雪が次々落ちてきていた。
ふたりは、寄り添いながら、海岸の方へ歩いて行った。
静けさと冷たさが、聖夜にぴったりな感じがして、
浜辺でののと佐伯は暫く無言でたたずんでいた。
「クシュン!」
ののが、静けさを揺らすように小さなくしゃみをした。
「あっ、ごめんね。」
ののがそう言うと、佐伯は自分の左手の隣にあるののの右手をそっと掴んだ。
「あっ・・・」
「お前の手、冷たいな・・・」
「佐伯君の手だって冷たいよ」
すると、佐伯はののの手を握ったまま、自分の左のパーカーのポケットに手を入れた。
「これで、少しは暖かくなるかな?」
「うん、暖かいよ・・・」
「じゃーそっちの手もかせ。」
「えっ、左手も?」
「そう。」
そう言って、佐伯は自分の右手でののの出された左手を掴むと
そのまま、右側のポケットに手を入れた。
(わっ、これ、近い、近かすぎ。また顔見れない・・・)
両手を佐伯のポケットに入れられたののは、佐伯の胸に自分の顔が付きそうで
顔をどこへもっていいか、とまどっていた。
つながれた両手から、佐伯のぬくもりが伝わってくる。
重なった体から佐伯の鼓動が感じられる。
自分の髪に佐伯の息がかかるのがわかる。
(あーとうしよう、ドキドキがとまらない!どんどん早くなってくるよ・・・)
そして、佐伯の声が頭上から聞こえた。
「のの、こっち、俺をみろ・・・」
「えっ!?」
ののが驚いて顔を上げると、右のポケットの中の佐伯の右手が離れて
ののの頬に手が添えられた。
「・・・。」
「・・・。」
「のの・・・。」
「はい・・・。」
「好きだ・・・。」
「私も・・・。」
しばらく二人の視線が絡みあった後、佐伯はそっとののの唇に自分の唇を重ねた。
ののの肩が一瞬こわばったが、佐伯の唇の温かさで、全身の力が抜けていった。
すると佐伯の繋がれていた、左手が離され、ののの腰をグッと引き寄せた。
聖夜の夜、初めて交わされた二人の口付けは時を忘れて暫く続いていった。
(クリスマスストーリー完結です・・・) 本編はまだ続く・・・(笑)
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ときメモGS2物語『瑛君とののの物語』
約1ヶ月遅れでクリスマスストーリー完結することができました!!
ここまで、お付き合いしていただいた奇特な読者の皆様、ありがとうございました!
ちょっと嬉しくって日記のメイン件名にしてしまいました(汗)
これは元々、私の妄想の世界を文字にしているだけで
(あまりの瑛君LOVEすぎて・・・)
本当に自己満足に世界で、こんなものに付き合って下さっている方々には本当に感謝です。
当初、DSのストーリーに忠実に展開していこうと思ってたのですが
もう途中で妄想がどんどん広がり、いつの間にかどんどんかけ離れていってしまいました(汗)
ファーストキスもDSに忠実に、「3年の卒業時の灯台で」と思ってたのですが
現在、1年生の瑛君とのの、とても3年生までキスなしで・・・では
あまりに不自然すぎるので、とうとうやっちゃいました!wwwww
純愛路線を目指しているのでちょっと早いかな~って思ったんだけど
どうでしょう?妥当なところですよね。wwww
キスシーンも実は、色々考えたんです。
理想は、『星色のおくりもの』の紳君のマフラーキスなんです!
もう、私、あのキスに憧れていて・・・
ちょうどマフラーを瑛君にプレゼントしたし、もろそのままでいこうかとも
思ったのだけど、それじゃあんまりパクリだって思って。
中々、いい案が思いつかず苦戦してたんですが、
ある日、思い浮かんだ(妄想だよっwwww)のが、今回のスチュエーション。
セリフは何パターンか思いついたんだけど
結局、一番シンプルな言葉になりました。
瑛君なら、この路線かな・・・って。
でも、海辺の告白や灯台の告白は結構しゃべってたから
もっと、色々しゃべるパターンのほうが良かったのかな?とか今更考えてます。
しゃべるパターンもあったんだけどね、
もう完全に私の好みでこうなりました!wwwww
色々とご意見、ご批判はあるとは思いますが、私の妄想の世界なので
どうか、暖かく見守ってくださいね!
何か、こんなコメント書くと、この物語これで終わるのかなって思ったかも?だけど
まだまだ続くから、覚悟してね!
3年生の灯台の告白まではつづけるからwwwww
途中「そして、3年の春・・・」なんてワープしちゃったりするかも?!だけどwwww
次はこれまた少し時期はずれな初詣からスタートしようと思ってます。
2月、3月はVD、WDとネタになりそうなイベントがあるものね!
年末から仕事が忙しくなり、時間的に余裕がなくなってきたので
この物語の更新も間隔が空いてしまったりってことがこれから出てくると思いますが
この、日記を読んで下さっている奇特な皆様には
引き続き、奇特な方として、お付き合いいただければとっても嬉しいし励みになります!
これからも、長い目で瑛君とののを見守ってあげてくださね!
本当に昨年はこの拙い物語にお付き合い下さり有難うございました!
今年もどうぞ、よろしくおねがいいたします!
(クリスマスが終わったので、一応、新年のご挨拶を・・・)←どんだけズレとんの!?wwww
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