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山南さんをプレイして思ったこと → この時代に生まれてなくて良かった・・・。
確か、この感想、近藤さんを攻略した時も痛感したんだけど
今回もヒシヒシとそう思いました。
こんなに別れが辛いと、もうね・・・。
もしかしたら近藤さんより辛いかもね・・・鈴花は。
ストーリーを簡単に紹介すると(ネタバレしますよ!)
新撰組総長の役職にありながら、体調を崩して
思うように組織での活躍が出来ない日々の山南さん。
恐らく、このころの心の拠り所になっていた趣味(?)の発明品を
作ったりしてます。
それを何とか辞めさせたい土方さん。
鈴花に発明品作りを辞めさせるように指示をします。
鈴花は山南さんの興味を発明から反らせようと考えた。
そして、子供たちに勉学や剣術などを教える塾を開き、塾長として
指導者になってはどうかと提案する。
山南さんの性格や考え方を考慮すると、一番合っているんじゃないかと。
鈴花に認められ、勧められた山南さんは、「山南塾」を始める。
水を得た魚のごとく、山南さんは子供たちを教えることに力を注いでいく。
そんな山南さんを鈴花も手伝って、日々過ごしていく。
そうして、お互い自分にとってかけがいのない相手として信頼関係を築く。
「山南塾」に力を入れるあまり、新撰組とはどんどん離れていくことになってしまうが
新撰組の隊士たちと、離れていくのを感じながらも
それでも、新撰組総長としての立場を忘れたわけではなかった。
そのことで、苦悩をする一面も持つ山南さん。
ある日、山南さんの一番弟子ともいえる小六という塾生が何者かに斬られ死んでしまう。
詳細を山崎さんに調べさせ、ことのいきさつを知った山南は愕然とする。
池田屋事件に参加しなかった山南さんを腰抜けだの、逃げた卑怯な奴だの散々な罵声を
小六に浴びせかけたらしい。
それに腹立てた小六が反撃にでると、情け容赦なくその侍が小六を斬り捨てた。
その侍は、土佐藩の侍だった。
山南さんはその侍に決闘を申し込み、圧勝するが
己が今まで子供達に言い聞かせてきた剣に対する信念に反する行為をした
自分が許せず切腹をもって、子供達に自分の信念を貫く姿を見せた。
ひとり残された鈴花は山南さんの「山南塾」を引き継ぎ、
子供達に山南さんの教えを伝えて生きていくことにした。
もうね、辛いです、私。
鈴花は強い、私だったら恐らく、後を追ってしまうだろう・・・と。
きっと鈴花もそうしたかったけどしなかった・・・鈴花は強い。
山南さんも勝手です。
「私が愛した女性だから、この生き方を解ってくれると信じてる」なんて
言葉、切腹する直前に残すなんて。
こんなこと言われたら・・・生きて行くしかない、どんなに辛くても。
自分の信念を貫くためとはいえ、鈴花から言わせてもらえば、我儘極まりない・・・よね。
それに、何ですか、あのエピローグの最後の手紙は・・・。
本当に、山南さんの鈴花への思いが、溢れんばかりに綴られていて
読んでてまた、号泣してしまったじゃないですか。
嬉しいけど、これじゃーまた・・・辛い。
これを、思い出に生きていくなんて、ホント、辛い。
1年経って、きっとやっと少し、気持ちが落ち着いた頃だったろうに。
山南さん、あなたは、酷すぎますよwww
この手紙を支えに、「生きて行こう」って思うまで、
また数年かかるんだろうな・・・って思った。
だって、あんな溢れる愛を今、送られたら
「どーしてあの時、止めなかったんだろう」
「どーしてあの時、後を追わなかったのだろう」ってどーしても思ってしまいます。
でもね、鈴花はとっても強い女性として描かれてるから
きっと立ち直って、立派に山南さんの意思をついで塾をやり続けていくんだと思う。
そしていつか、自分の理想の幸せを手に入れるんだと思う。
短いストーリーだったけど、心にドンと落ちました。
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【瑛君とののの物語】
《205回目》
ののは、これから、何か起こるのではないか?と冷や冷やしていたが
良予想に反して何も起きず、その後は穏やかな時間が流れていった。
そして、のののバイト終了時刻になった。
いつものように、マスターが気を遣って声をかけてくれる。
「ののちゃん、時間だからもう上がっておくれ」
しかし、店はバレンタインを楽しみお客さんでまだまだごった返していた。
「でも、マスター今、一番いそがしいんじゃ・・・」
「大丈夫だよ、ののちゃん、『忙しいから残ってくれ!』なんて
野暮なことは言わないから。今日は、女の子にとっては大切な日だからね。」
「私、別に大丈夫ですけど・・・」
「後は、わしと瑛で何とかなるから。」
「わかりました。じゃー上がらせてもらいます。」
「ああ、お疲れさん!」
ののは、そっと佐伯を見た。
佐伯は、相変わらず、忙しそうに、厨房でテキパキ働いていた。
(これじゃ、チョコ渡せないよね、そんなフインキじゃないし・・・)
「あの、マスター、今日、ここ何時ごろ終わりますか?」
「そうだな。10時ぐらいには終わりたいが、
無理にお客さん追い出すわけにもいかないしね。」
「そうですよね。」
ののはそう言うと、厨房奥に入って着替えをした。
(どーしよ・・・これじゃ本当に渡せない・・・)
ののは厨房を抜けて出口に向かった。
その時佐伯と目が合った。
「あっ、瑛君、お先に上がらせてもらうね。」
「ああ・・・。お前、どーした?何かあったか?」
「えっ?ううん、なんでもないよ。」
「そっか、それならいいけど・・・。」
「じゃー、お先に。」
「お疲れさん。」
ののは何故だか、早足に佐伯の前を通りすぎた。
お店を出て、暫くたたずんでいた。
(どーしよ。でも、やっぱり・・・渡したい。
このまま、この辺で、時間潰して待ってよう・・・)
ののは、お店から少し離れた海岸沿いの道に腰を下ろして海を眺めていた。
(ここなら、邪魔にならないよね。
それにしても、今日は、お星様も出てないし、
お月様も黒い雲に覆われてるし、何だか、波も高めだな・・・)
ののは携帯を取り出し、まずは母親に遅くなるとメールを打った。
そして。佐伯宛のメールを打ち出した。
『渡したいものがあります。お店終わったら連絡下さい。
お店の外で待ってるから』
メールを打ってから、2時間ほど経過し、10時半になろうとしていた。
続く・・・
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