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このゲームどの王子を選ぶかの選択肢が出てくるまでは
共通ルートで同じになります。
恋人達にとってとても楽しみなクリスマスパーティーが近いと言うのに
浮かない顔をしている美紅。
父親である理事長が心配して、悩みを聞き出そうとするけど
美紅は自分の悩みを打ち明けることが出来ない。
それほどまでに、美紅を悩ました相手の王子を懲らしめようと
理事長と現在「夢の世界」の女王陛下の椿が王子に試練を与えます。
王子と美紅の愛が本物かどうかを試す試練。
そして王子を選択すると、世界が変わって
美紅が小さくなって入っているガラス球を
選択した王子が手のひらに持っている場面から、専用ルートスタートです。
そんな状況になって戸惑っているふたりのところに、説明役
(それぞれ王子によってかわります)がやってきて、
王子が犯した罪と、これからどうしたら良いかの説明をします。
どうするかは、これまた全員一緒なので、
詳しくはトウヤ王子の記事を見てくださいね。
簡単に言うと、
『光を失ったクリスマスツリーを再び輝かすために
二人で協力してここに住む4人の王子からオーナメントをもらってくること。』
さて、リヒト王子が犯した罪は・・・
「君は子供だから・・・」と言う言葉を使って、美紅を追い詰めたこと。
(美紅は何かにつけてこの言葉をリヒトに言われ、
自分はまだまだ子供で、リヒトにふさわしくないんじゃないかという思いが
どんどん募ってきていた。)
リヒト王子が各王子のところに行ってオーナメントを貰おうとするのだけれど
彼が苦戦をする理由は「嫌われていること」なんだよね(笑)
そう、ミフターフで各王子に散々意地悪なことしてたからね。
だから、どの王子も素直にオーナメンチは渡してくれません。
そんな状況に苛立って、「もういい!」と言ってオーナメントが全く集まりません。
一通り王子のところを回って1つもオーナメントを貰えずにると
突然、美紅の痣が広がってしまいます。
(*この痣はスタート時点につけられた呪いで、全身を覆いつくすと美紅は
この世界に縛られ元の世界には戻れなくなる)
苦しむ美紅をみて、そこでやっと自分のプライドを守ることや
驕り高ぶった態度を取るっていては、オーナメントを貰えないと気づき
再度、各王子のところに出向きます。
なるべく冷静に話をし、出される試練は二人で協力してクリアーします。
トーヤ王子との弓矢対決はかっこよかったよ。
あたまに果物をのせて標的にさせられた美紅の震えが止まらないのを
「俺を信じて、俺だけを見て」って言い聴かせて。
そして無事にオーナメントを4つ集めると、
クリスマスツリーの前に二人はたっていました。
そして、それぞれが悩んでいたことを口にします。
美紅は「子供だ」と言われるたびに、自分は恋人としてふさわしくないんじゃないか
と言う思いに苛まれていたと。
リヒト王子は、
「俺は君を取り囲む全てものに嫉妬して故意に君を傷つけていた。
君か他の男に優しく話しかけたり、一緒にいたりしているのを見るだけで
嫉妬心が湧いてきてワザと美紅が傷つくようなことをしたり、言ったりしてきた。
君には、僕だけを見ていて欲しくて」と美紅に謝った。
「わかってる、本当の子供なのは、君じゃなくて俺なんだ
みんな俺の我儘なんだ」と。
淋しそうに俯くリヒトに対して美紅が言います。
「先輩はわたしの大事な人。大切な人。特別な人です。
私は子供なので上手に伝えることが出来ないかもしれない。
でも、先輩は特別な人です。私にとって宝みたいな人です。
失いたくない人で、ずっと一緒にいたい人です。抱きしめて欲しい人です。
それに、それに私にキスしていいのは理人先輩だけです!
それじゃ、ダメでしょうか?」と。
「・・・いや、充分だ。その言葉だけで、俺には・・・。」
ここでお互いの思いが通じ合い、クリスマスツリーが光輝きだします。
そこへ現れた、理事長と椿と楓が無事に試練をクリアーしたご褒美にと
学園のクリスマスパーティ当日の学園に送り込んでくれます。
ふたりは、盛り上がっている講堂に行き、ケーキを食べた後ダンスをします。
この辺は元々、王子様気質のリヒトだから
巧みなリードで美紅を楽しませ、安心させてくれます。
そして休憩に外に出てきて、リヒトは用意していたクリスマスプレゼント
「小さな石のリング」を渡します。
とても嬉しい美紅だけど、自分は落ち込んでしまっていたので
プレゼントを用意していないと誤ります。
「そんなのいいよ」というリヒトに対して
「私もプレゼントをわたしたいの!」と。
後日、一緒に買いに出かけることにする。
そして、リヒトは美紅を抱き寄せて、額に、頬に、首筋に最後に唇に
優しく甘いキスをする。
唇を離して、囁くように「サイレントナイト」を歌い始める。
美紅はリヒトの胸に顔を埋めて、目を閉じてその歌声を聴いていた。
この、最後の「サイレントナイト」は聴いていてもう背中がゾクゾクします。
アカペラで。ホント囁くように。
カッキ―英語得意だから凄く上手なんです。。。
ほんと、素敵なENDでした。
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【瑛君とののの物語】
《190回目》
2月に入り、三寒四温を繰り返す毎日。
今日も頬を冷たい風が通り抜けて行く。
2月8日。
ののは、羽根ヶ先学園の校門向かって急いで歩いていた。
あまりの寒さに、布団から起きれず
ベットの枕元に置いてある、目覚まし時計と格闘をしながら
何とか、朝、起きたけど、いつもよりもスタートが10分遅れてしまった。
電車に駆け込み、校門へと続く、海岸通りを早足というよりむしろ
駆け足気味で歩いていた。
丁度、日差しが海面に差し込み反射して、宝石をちりばめたように
キラキラと輝いていた。
(うわ・・・海がきれい・・・キラキラだ・・・)
ののは、思わず立ち止まり、海を見入ってしまった。
突然、肩をトントンと叩かれ振り向いてみると
ハリーが、いつもの笑顔を向けて叫びながら走っていった。
「はよー!のの。お前、ボーっと突っ立てると遅刻するぞ!」
ののは慌てて腕時計を見る。
「あーー!もう、こんな時間!ハリー待って!!」
「ばーか!待ってられるかよ。
俺、今度遅刻したら便所掃除だかんな!先、行くぞ!!」
「もう、ハリーったら・・・」
そう言いながら、ののは見ていた腕時計をそっと握り締めた。
(この時計触ると、何だか落ち着くんだな・・・。
瑛君はもう、とっくの昔に学校に着いてるよね。
きっと、朝早く来て、メガネかけて予習とかしてるんだろうな・・・)
ののは、また、腕時計を貰った夜のことを思い出していた。
(あっ!いけない!急がなきゃ!!)
ののは今度こそ、小走りに海岸通を駆けていた。
校門をくぐり、下駄箱で上履きに履き代えると一目散に自分の教室に向かった。
席に着いて暫くして、予鈴がなった。
(あーよかった・・・間に合った・・・。)
続く・・・
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