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ハルはね・・・もうハラハラでした!
だってね、本編の学園編で、本当は両思いなのに
お互い勘違いして、お互い気持を確かめる勇気が出せなくて
自分だけが相手に片想いしてると思い込んで、想いを伝えることなく
卒業して別れてしまう・・・っていうENDがあったのだけど・・・。
それ彷彿とさせてしまうストーリーで。
「このふたり、また、両思い同士なのに別れるのかな・・・」って思ってしまってね。
ふたり順調に交際を重ねてきていたんだけど
時間がたつにつれて、会う回数、出かける回数が減ってきて
ちょっと不安に思い始めていたさつきのところに
ハルの妹、アキナから「最近、お兄ちゃんの様子がおかしい」と言うメールが。
これで、もう、疑心暗鬼の世界に入ってしまったさつきは
勝手にハルに好きな人ができて、自分とは別れたがっていると思い込んでしまう。
タイミングよく(?)ハルはハルで、さつきにプロポーズしようと
目標にしている貯金額を貯めようと、仕事に費やす時間を増やし
貯金がたまれば、今度、婚約指輪を買うのに四苦八苦。
ジュエリーショップの前まで行っては店の中に入れず帰るという行動を何日も繰り返す。
その姿を偶然さつきに見られたりして、どんどん悪い方向に向いて行ってしまう。
そして、クリスマスイブの夜、ハルはさつきにプロポーズしようとそわそわしてしまう。
会ったときから様子がおかしいとさつきはハルの態度を悪い方へ取ってしまう。
結局、ハルは何も言えずにその日は終わってしまうのだけど
さつきは完全に、別れを切り出されると思いこんでしまう。
大晦日の夜、ハルは「大事な話があるから家にきて」とさつきを誘います。
さつきは、もう別れ話だと思っているから
家に行って、ハルと向き合い、沈黙が続いた時、耐えきれずに
先走って言ってしまいます。
「私のこと嫌いになったの?別れたいの?」と。
あーあー言ってしまった。
ここで、今までのパターンだと、ハルもこのさつきに言葉を
「自分を嫌いになったから別れたいんだ・・・」と取ってしまって、
本当は好きなのに、別れてしまうパターンなんです。
だから、「あーあー・・・」って思ったんだけど。
今回のハルはいつもとは違いました!
自分の行動が、さつきに淋しい想いをさせたことを謝って
どうしてそうなったかを説明しました。
「あーハル、進歩したな・・・」って嬉しかったよ!
で、誤解が解けたふたりは、目出度く結ばれました。
本当に良かったです!!
ハル、とっても幸せそうで・・・。
ハル、笑うと可愛いもんね!!
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【瑛君とののの物語】
《167回目》
その日の授業を終えて、家に帰ったののは、バイトの時間までぼんやり考え事をしていた。
やはりくるみのメールのことが頭から離れず、気になってしまっていた。
(本当なのかな?今日、思い切って、佐伯君に聞いてみようかな?
こんな調子じゃ、私、何も出来ないよ・・・)
そう思いながら、出かける時間になったののは、珊瑚礁に向かった。
珊瑚礁の扉を前にして、ののはまだ佐伯にくるみのことを聞こうかどうか迷っていた。
カラン♪カラン♪
「おはようございます!」
ののは扉を開けて店の中に入ると、
カウンター席でマスターと話をしていた佐伯と、目が合ってしまった。
何故だか、気まずくて、思わず目をそらしてしまったののを不思議に思ったマスターが言った。
「おはよう、ののちゃん。今日は悩める少女かな?」
(うう・・・マスター鋭い・・・)
佐伯も目が合った瞬間、プィっと横を向いてしまっていた。
「何だ、何だ。ふたりとも、喧嘩でもしたのかい?」
そんな、マスターの問いかけに佐伯が答えた。
「そんなんじゃないよ。急に、あいつが入ってきたから驚いただけだよ。」
ののも続けて行った。
「二人して、カウンターにいるの、珍しいですよね。
私もちょっとびっくりしちゃった。じゃー、支度してきます!」
「ああ、今日も1日よろしく頼んだよ。」
マスターがいつもの穏やかな笑顔を向けてくれた。
「はい!」
夕方の忙しい時間帯が過ぎて、ひと段落した時、
ののはやはり佐伯にくるみのことを聞こうと、
カウンター奥にいる佐伯のところへ行った。
「佐伯君、ちょっとききたいことがあるんだけど、今、少しいい?」
「ああ。俺もお前に聞きたいことあるんだ。」
「えっ?何?」
「お前、先でいいよ、俺のはたいしたことじゃないから。」
そう言われたののは、返って緊張してしまい胸がドキドキしてくるのが分かった。
「うん、じゃー。
佐伯君さ、明日、ここのお店終わった後、どこかへ出かけたりする?」
「え?何でそんなこと聞くんだよ?」
「あっ、そうだよね。関係ないんだけどさ・・・。
ちょっと気になったから・・・。
佐伯君みたいな人って、クリスマスとかお誘いたくさんくるでしょ?
どーしてるのかな?って思って。」
「俺は毎年、店に出てるから。どこにも出かけないよ。
あっ、でも、明日は、出るかもしんないなぁ?」
「え?そうなの?約束あるの?」
「約束っていうか・・・。まぁ、俺の場合、店次第だからさ。
時間に間に合わないってこともあるし、そのときにならないとわからないかな?」
(あ・・・やっぱり、佐伯君、くるみさんと会うんだ・・・)
続く・・・
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